暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と牛女
第十幕その八
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「そうした人だと」
「そうですね」
「はい、ただ」
「ただといいますと」
「僕も一度です」
 先生は牛女さんに目を輝かせてお話しました。
「広島に行きまして」
「厳島神社にですね」
「行きたいですね」
「それはいいことです、では江田島にも行かれて」
「海上自衛隊のこともですね」
「学ばれて下さい」
 牛女さんは先生ににこりと笑ってお話しました。
「呉の方にもです」
「行ってですね」
「自衛隊をご覧になって下さい」
「そのことも学ぶべきですね」
「海軍の頃からの歴史がありますから」
「そうですよね」
「是非です」
 広島に行った時はというのです。
「そうされて下さい」
「わかりました、では」
「その時が来ることを期待しています」
「その言葉心に刻んでおきます」
「ただ野球は」
 牛女さんは今度は苦笑いで言いました。
「あちらは残念ですね」
「カープですね」
「やはり野球は阪神ですね」
「僕も野球は阪神です」
「私は戦争前からのファンですが」
「広島は、ですね」
「あのチームの地元なので」
 カープのというのです。
「ライバルですね」
「確かに。ですがよきライバルですね」
「そうですね、強敵ですが嫌いかと聞かれますと」
「嫌いではないですね」
「はい」
 実際にというのです。
「私も」
「左様ですね」
「いいチームなので」
 ライバルでもです。
「いつも必死に練習をしていてファンの人達も全力て支えている」
「そうしたチームですね」
「あの素晴らしさはです」
「阪神としてもですね」
「手本にしたいです」
 そこまでのチームだというのです、広島東洋カープというチームは。
「野球、勝利に対するひたむきさは」
「そうですね、僕もそう思います」
 先生は牛女さんに笑顔で応えました、そうしてです。
 それからも何かとお話をしてです、牛女さんが帰った後で皆と一緒に紅葉饅頭を食べました。その時にでした。
 王子も来ていましたがその紅葉饅頭を食べて言いました。
「ううん、日本はどれだけ美味しいものが多いのか」
「そこまで思えるね」
「そうだよね」
 先生にこう返しました。
「各地にこうしたお菓子があるんだから」
「そのことも素晴らしいね」
「全くだね」
「こうして各地に名物のお菓子があったら」
 食いしん坊のガブガブが言います。
「食べ歩きにも困らないよ」
「駅に行けば駅弁があるし」
 ジップはこちらのお話もしました。
「主な駅ごとでね」
「ラーメンもそうだね」
 チーチーは紅葉饅頭を食べつつ言います。
「各地にあるね」
「それでお菓子もで」
 ホワイティも言います。
「食べ歩きしても困らないね」
「実際先生食べ歩きも好きになってる
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ