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ドリトル先生と牛女
第十幕その六

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「虫歯の方も」
「あと一回です」
「それで、ですね」
「完治します」
「そうですか。それは何よりです」
「はい、あと牛女さんの歯は虫歯になりましたが」
 それでもというのです。
「本来かなり丈夫ですから」
「だからですか」
「毎日歯を磨かれますと」
 そうすればというのです。
「大丈夫です」
「そうですか」
「ライムジュースの様なものをいつも口にしなければ」
 歯に悪いものをです。
「特にです」
「問題はないですか」
「はい」
 そうだというのです。
「そのことはご安心下さい」
「それでは完治すればですね」
「もう普通に過ごされていますと」
「安心していいのですね」
「そうです、ただライムジュースが随分お気に召されたのですね」
「実は」 
 そうだったとです、牛女さんは先生に答えました。
「本当に」
「前にもお話されましたが」
「そうです、あの味が病みつきになって」
「いつもですか」
「お水みたいに飲んでいました」
「そうでしたか」
「何しろ私は牛なので」
 だからだというのです。
「同じ体格でも人より飲む量が凄くて」
「ああ、そうだよね」
「牛さんってお水かなり飲むよね」
「草もかなり食べるね」
「子牛の時からね」
 動物の皆も言います。
「だったらね」
「牛女さんもだね」
「かなり食べてね」
「それで飲むね」
「それがいけなかったのですね」
 牛女さんはしみじみとして述べました。
「そうなのですね」
「そうですね、ですが」
「これからは気をつけるとですね」
「いいです」
 先生はまたにこりとしてお話しました。
「これからは」
「わかりました」
「はい、あとです」
「あとといいますと」
「紅葉饅頭ですが」
 先生は牛女さんにお土産のお話を笑顔でしました。
「実は大好きでして」
「そうなんですか」
「僕は甘いもの全般が好きで」
 それでというのだ。
「紅葉饅頭もです」
「お好きですか」
「カスタードやチョコのものも」
 そういった紅葉饅頭もというのです。
「好きです」
「それは何よりです、実はこれはという種類は全部です」
「お土産の中にあるんですね」
「はい」
「それは素晴らしい、それでは」
「これからですね」
「楽しませてもらいます」 
 是非にと言うのでした。
「後で」
「そうされて下さい」
「是非共、ただ」
「ただといいますと」
「いえ、紅葉饅頭は広島の厳島が一番有名ですね」
「元々あちらから出たそうですし」
 牛女さんも答えます。
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