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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
再会と再開
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大勢の不細工な男共に、押し倒され犯され汚されたお母様を想像し、じんわり濡れてしまった私…

しかし勿論の事ながら、私の妄想は的はずれで、お母様は男の方に抱き付き熱烈なキスをしておりました。
「母さん、どうかしまし………うわっ!!」
お母様を心配し、慌てて声を掛けたお兄様が引くその光景…
「…ぷはっ…ティ、ティミー…それにマリーまで…どうして此処にいるの!?…っん!」
何と其処には、私のイケメンお父様が、お母様に無理矢理唇を奪われてるではありませんか!
「まぁ素敵!お父様とお母様がラブラブですわ!」
「ちょっと母さん!こんな公衆の面前で…それに父さんに状況を説明しなきゃならないんですから…」
放っておけば良いのに、体面を気にするお兄様は、お父様とお母様を引き離し取り繕う。
この二人がパコパコ始めたって、会話は出来るのだから、さっさと説明だけしちゃえば良いのに…


「え?なに!?ビアンカ…どういう事?…ちょ…ティミー…説明してよ!…あれ?マリー…?何で君まで居ちゃうの?」
お父様が混乱してます。
こんな姿はなかなかお目にかかれませんよ。

「…父さん…落ち着いて聞いて下さい…父さんは本に吸い込まれ、物語の中に居るのです!」
「あ゛!?何言ってんの?大丈夫、お前…?」
あはははは、私も最初聞いた時はそう思った!
「父さん…憶えてないんですか?本に吸い込まれた事を…」
「それは憶えてるよ!落書きしたら本のヤツが怒って、僕をこの世界に放り出したんだ!」
「そうです…そして父さんが行ってきたこれまでの冒険は、物語としてあの本の白紙のページを埋めているのです!」
お兄様が深刻ぶって説明をする…似合うわ!

「へー…じゃぁ、この物語の結末は?」
「…いえ、まだ物語は途中で…」
あ〜…このチャラい口調を聞いてると、ホッとするわねぇ…
お母様なんか人目も憚らずお父様にベッタリです。
「相変わらず頭が固いなお前は!だから何時まで経っても右手が恋人なんだよ!」
なるほど…じゃぁ、あの右手には『リュリュ』って名前を付けてるわね。

「(イラッ)父さんこそ相変わらずですね!」
「いいかいティミー…此処は物語の世界ではない!僕等の住んでいた世界とは別ではあるが、此処も現実世界なんだよ。あの本に書き綴られているのは、いわば伝記の様なモノだ…しかも現在進行形で綴られる…」
「た、確かにそうですが…表現の違いでしょう!状況は変わりませんよ!」
「違うね!物語だったら、基本ハッピーエンドになるだろうが、現在進行形の伝記は何が起こるか分からないんだ!この先、死ぬ事だってあるかもしれない…スタンスが変わるんだよ!」

「くっ…で、では…尚のことこの世界から抜け出さないと!」
「うん。そうだね…で、君達はどうして此処に来
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