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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第6話 氷漬く鋼鉄の屍
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。その〈コスモゼロ〉は断崖の真上を駆け、そして機首を下に向けて、並行に滑りながら敵戦車を狙い撃った。
 〈コスモゼロ〉の機首に装備されている37ミリ陽電子速射砲が火を噴き、真上から貫かれた敵戦車は爆発。三連装砲塔が宙に舞い上がる中、〈コスモゼロ〉は2両目を叩き潰した。
 遅れて加藤に2名の航空隊員が乗る〈コスモゼロ〉が発艦し、敵機甲部隊を次々と仕留めていく。するとそこに数隻の小型艦が現れ、航空隊に向けてビームを撃ってきた。

「あれは…敵の揚陸艦か?」

「敵艦、こちらのレーダーに対する反応がかなり小さい。恐らくステルス機能を有している模様」

「成程、敵戦車の親分か…航空隊はそれらを撃破しつつ、メディックのいる地点に向かえ!」

 西条からの報告を聞きつつ、有賀は航空隊に指示を出す。それに応じて4機の〈コスモゼロ〉のうち1機がその場から離れていき、残る3機は敵揚陸艦に向かって襲い掛かった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 航空隊が敵機甲部隊と交戦していたその頃、駆逐艦の艦内では、アナライザーが指先に搭載したプラズマレーザーバーナーで機密扉を切っていた。
やがて扉の板をくり抜く様に焼き斬られ、扉は音を立てて倒れる。

「やった!」

「全く、本当にこの時に何を―」

 古代が原田の不注意に渋い表情を浮かべていたその時、背後から悲鳴が聞こえてくる。その声を聞いて振り向くと、「大和」と交信していた筈の森が、何処からともなく現れた2人の宇宙服姿の男達に捕まっていたのだ。

『クマック・カン・サルバー』

『ザー・ベルク』

「くっ、ガミラスか!?」

 古代は咄嗟にコスモガンを向けるが、一歩早く敵兵がマシンガンらしき火器を向けて発砲し、古代の手からコスモガンが弾かれる。古代は思わずしりもちを突くも、敵の火線から逃れるために原田やアナライザーとともに影に壁の裏に隠れ、敵の様子を伺う。
 と、その時、床に1丁のコスモガンが落ちているのを見つけ、古代はすかさずそれを拾い、敵兵が覗き込んできたところを狙い、引き金を引いた。
 レーザーの銃弾は敵兵の頭部を穿ち、敵兵は操り糸の切れた人形の様に階段を転げ落ちる。すかさず古代は艦橋から窓の外へ駆け、背部バックパックを吹かして跳躍する。
 敵兵は気絶させたと思しき森を肩に抱えて、戦車の方へ向かっており、追い付かれそうになっていると気付いたのか、腰のホルスターから拳銃を抜いて応射してきた。

「くそっ、何とか森君に当てずに倒さなければ…」

 古代がそう呟きながら標準を定めようとしていたその時、突如、地面が揺れ始め、敵兵も突然の地揺れに動揺する。
 すると、敵兵の背後の地表がひび割れ、そこから勢いよく冷水が間欠泉の様に噴き出してきた。
 そ
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