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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第6話 氷漬く鋼鉄の屍
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が入る。航空偵察の結果、ここエンケラドゥスの地表には、先の浮遊大陸のような敵基地等の施設は認められず、また、救難信号の発信地点に未確認の宇宙船らしき物体が確認された。
「艦長、エンケラドゥスへ上陸する、艦を降下させよ」
「了解。通信、偵察隊に帰還命令を出せ。航海、両舷前進原速、南半球、コスモナイト採掘場へ向かえ」
コスモナイトに限らず宇宙に於ける採掘場は、よほど地形が悪くない限り、採掘から船までの輸送の手間暇を省くために、採掘場のすぐ傍に接岸桟橋があるのが常である。
接岸してしまえば再度飛び立つまで艦底から艦載機を飛ばすことができないので、エンケラドゥスの大気圏―――と言ってもほとんどないが―――に突入する前に先行偵察隊が帰投し、入れ替わりに周辺警戒隊が発進する。
エンケラドゥスに敵影無しとはいえ、油断はできない。土星は木星と並んで60を超える衛星を持つ大惑星であり、中でも第六衛星タイタンは、火星に次ぐテラフォーミングの候補地に挙がるほどに環境が整っており、敵が拠点を置くにはもってこいである。万一それらが存在した場合に早期対処するのが警戒隊の役割である。
警戒隊が発進して、艦がエンケラドゥス地表に近づくと、一面氷漬いた地面から時折火山のように水蒸気が吹き出しているのが見て取れた。
「おい航海、接岸指揮は貴様がやれ」
正面にコスモナイト採掘場のために人為的に作られた地割れを認めた際に、有賀は島にそう言う。
「進入角よし、両舷前進微速、赤15、下げ舵16」
「艦首やや下げ、接岸準備」
「準備よし」
島もギョッと肝を冷やしたのは最初だけで、いざやってみると、有賀が何も言わずとも、スムーズに接岸作業をやり遂げた。
「接岸完了」
「よし、ご苦労」
「各人、既定の通り行動を開始、所定の作業を開始せよ」
「はっ!!」
沖田提督の命令に、真田、森、古代の3人とアナライザーが復唱し、席を立つ。そしてそこに有賀が声をかける。
「おい三人とも、見ての通り外は極寒だ、風邪ひくなよ」
『一面の新雪の如く白い世界』と言うと聞こえはいいのだが、実際に見れば、寒冷と荒涼と不毛の氷と岩で固められた星であり、とても人が住めるようなシロモノではない。それを考慮して、有賀は古代と森にそう言った。
「アノ、艦長、私ハ?」
「貴様は風邪ひかんだろうが。まぁ、貴様は氷漬けにならないように気を付けて行ってこい」
フォローとは言いにくい事を言われ、アナライザーは何やらぶつくさ文句を言いながら、古代と森の後を付いて言った。
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「大和」第三艦橋背後の大型ハッチから降りた真田副長と榎本掌帆長率いる採掘班は、「天城」採掘班
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