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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第6話 氷漬く鋼鉄の屍
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時、「霧島」を1隻の影が隠した。
「「ロバーツ」が!」
「…っ!」
リベリオン宇宙軍所属の宇宙駆逐艦「サミュエル・B・ロバーツ」が「霧島」へのミサイル直撃コース上に割り込み、同時に全ての空間魚雷と対艦ミサイルを発射。上下のフェーザー砲で3発は撃破したものの、残り3発を艦体で受け止めて轟沈。されど寸前に放った11発の実弾兵器が敵駆逐艦を返り討ちにし、残る1隻が再度攻撃を仕掛けようと動く。しかし「サミュエル・B・ロバーツ」の決死の行動は「雪風」が相手の後背を突くだけの余裕を稼ぐ事が出来た。
「艦首魚雷一番、撃て!」
「雪風」艦首から新型空間魚雷が1発放たれ、推進機関の改良でステルス性能と射程距離を改良された一撃は見事に敵を宇宙の藻屑へと変えた。
どうにか旗艦が討たれる危機を脱した直後、通信長が守に報告を上げてきた。
「艦長、「きりしま」より入電です。『連合艦隊ハ現時刻ヲ以て作戦終了トシ、コレヨリ撤退ス。全艦我ニ続ケ』」
「霧島」より発光信号を交えて発せられた通信に、残存艦は思い思いに舵を切って応える。11隻の艦艇が舵を切って、地球への帰路に就く中、「雪風」のみ進路を真正面に向け、そのまま敵艦隊へと向かって行く。
直後、艦橋上部のモニターに、沖田の顔が映し出される。
『古代、ワシに続け!』
「沖田さん、僕は嫌です。逃げません。ここで撤退したら、この戦いで死んで行った者達に顔向けが出来ません」
『いや、確かに多くの犠牲を払ったが、作戦は成功したのだ。ここは退く。明日のために今日の屈辱に耐えるのだ。それが軍人だ』
沖田の言葉に、一同に動揺が広がる。守も驚きの表情を浮かべるが、直ぐに表情を戻して、沖田に向けて言い始める。
「…どの様な作戦かは問いはしません。ですが沖田さん、男なら戦って、ひたすらに戦い抜いて、一つでも多く敵を倒して、死ぬべきではないのですか?そしてそのために、自分達はここにいるのではないのですか?」
『我々は死ぬために戦っているのではない、生きるために戦っているのだ。かつての世界大戦での大日本国軍の様に、戦場に巣食う死に魅入られるな。生きてさえいれば、人類にはまだ希望はある』
「…だから「雪風」は戦線に留まり、味方残存艦の撤退を援護します。この中で最も損傷の軽微な艦は本艦であり、弾薬も燃料も十分にあります。ここで全滅してしまっては、それこそかの世界大戦にて人類の敵となった国々と同様の末路を辿る事となります…沖田さん、あなたはまだこの場で死んではいけない人だ。地球の事をよろしく頼みます」
『古代!』
通信はそこで一方的に切られ、守は艦長帽を深く被りつつ、艦橋要員に対して口を開いた。
「…皆、どうか赦してくれ」
守の言葉に、乗組員達
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