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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第6話 氷漬く鋼鉄の屍
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してその時の衝撃で目が覚めたのか、森は敵兵の肩を叩いて離れる。その隙を見逃さず、古代は敵兵を撃ち倒す。味方が倒されたのを見たのか、敵戦車にネウロイは古代達の方へ向かい始める。
が、その時、上空に1機の〈コスモゼロ〉が現れ、低重力環境を使って機首を真下に向けながら水兵に滑る。そして敵戦車の上部を撃ち抜き、ほぼ同時に服部と優香は戦車型ネウロイの核を撃ち抜いた。
「大丈夫か、森君!」
「こ、古代君…ええ、私は無事よ」
古代は森の下に駆け寄り、森の片手を取って立たせる。そして原田達と合流するために駆逐艦の方へ歩いていく。
「古代さーん、森さーん、大丈夫ですかー?」
原田がインカムで呼び掛けてくるのに対し、2人は片手を振って応じる。
「私達は大丈夫よ、原田さん」
「ああ、自分のコスモガンを落とした時には焦ったけど、コイツのお陰で助かった―」
古代はそう言いながらコスモガンのグリップを見て、そして固まる。突然足を止めた彼に、森と原田は首を傾げる。と、古代は突然駆け出し、そして駆逐艦の船体の側面に張り付いている氷を撃って砕き始めた。
「え、古代さん?一体なにを―」
上官の突然の行動に、服部は戸惑う。が、氷を割って出てきた艦名を見て、声が途切れた。そして、代わりに優香が震える声で口を開く。
「…「ゆきかぜ」…確か、戦術長の―」
「…ああ、兄さんの艦だ…そして…」
古代はそう呟きながら、コスモガンに改めて目を落とす。
そのコスモガンのグリップには、『古代守』の名が刻まれていた。と、古代は不意に立ち、艦内に入る。そして艦橋に上がって航海記録を納めているレコーダーと回線を繋ぐ。直後、自身の見知った声がインカムから流れてきた。
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西暦2199年1月17日 冥王星宙域 「雪風」艦橋
「味方の残存艦は?」
「はっ…本艦を含め、旗艦「霧島」以下14隻のみであります」
8割以上の艦艇が撃沈・撃破されたという事実に、守は顔を歪ませる。外の方を見れば、有賀中佐の駆る「鳥海」が機動力を活かした乱入戦で敵の懐に入り込み、空間魚雷を放って敵巡洋艦を撃破したが、彼我戦力は10倍も離れており、焼け石に水も当然だった。
すると、レーダー士が絶叫を上げる。
「艦長、敵駆逐艦が「霧島」に急速接近中!」
「っ、急げ!艦首魚雷発射準備!」
「雪風」は全速で「霧島」の下へ駆け寄り、照準を定める。敵の首を狙いに来た2隻の敵駆逐艦は「霧島」に向けて8発のミサイルを発射し、「霧島」は数門しか装備されていないパルスレーザー砲を撃って迎撃する。どうにか2発を撃ち落としたものの、残りは全て「霧島」に向かう。
その6発が当たろうとしたその
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