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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第6話 氷漬く鋼鉄の屍
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西暦2199年2月13日 冥王星某所 ガミラス軍テロン攻略部隊司令部
「ヒルパ少将が戦死なされるとは…ええいテロンめ、この様な戦艦を隠し持っていたとは…」
ガミラス軍司令部で、シュルツはモニターを睨み付けながら唸る。
モニターでは、十数機の戦闘機が敵艦隊に奇襲を仕掛け、複数艦を撃破していく。その近くでは数機の航空機とは思えぬ姿をした人型の兵器が舞い上がり、ネウロイを次々と破壊する。
やがてすべての対艦装備を使ったのか、敵機は大急ぎで後退していくが、敵機を撃ち落とすために対空砲火を上げる中、今度は「ヒパリオン」が何処からともなく飛んできた青白い光線に撃ち抜かれる。
「ヒパリオン」が沈黙した直後、モニターの奥に現れたのは、テロンの大気圏内にて初めて捉えられた、異形の宇宙戦艦だった。
これまでのテロンの宇宙船とは全く異なる設計思想に基づいて建造されたその宇宙船は、従来のテロン艦はおろかガミラス軍艦艇のそれをも上回る威力と射程を持つ兵装で第11警務艦隊とネウロイ艦隊を蹂躙し、この後追撃でガミラス艦隊を蹴散らした後は、監視衛星すら欺いて姿をくらまし、現在何処へ向かっているのか判明がつかない状況になっていた。
「これまで反攻を仕掛けてくる事が無かったからとはいえ、やはりズピスト以降の宙域の監視衛星を増やしていかなかったのは失策だったな…ガンツ、テロン艦は見つかったのか?」
シュルツの問いに対し、彼の副官であるクルト・ガンツ少佐はオペレーター席を覗き込みながら口を開く。
「現在、第6惑星ゼダンの衛星のどれかに逃げ込んだところまでは判明しておりますが、アクティブデコイによる欺瞞が張られており、探知までには相当な時間がかかっております」
「司令、ゼダン宙域には現地哨戒用に揚陸艦が配備されております。陸戦部隊を差し向けて偵察し、状況把握を行ってはどうでしょうか?」
「確かに、先程からテロン艦隊の動きが読めないからな。出来れば捕虜も得たいところだが…」
シュルツはそう言いつつ、ただ静かにモニターに映る1隻の戦艦を見つめるのだった。
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「大和」ブリーフィングルーム
「救難信号?」
有賀の問いに対し、コンソールの各種通信システムを操作していた相原は頷いてから話し始める。
「はい、エンケラドゥスの南極付近より国連宇宙軍の共通コードによる救難信号が発せられています」
「偶然にしては余りにも出来過ぎてるな…もし俺の士官学校時代の恩師がこの場にいたら、『神は少し調子に乗っている』とぼやきそうだ」
現在、「大和」はコンデンサー修理に必要な希少鉱物コスモナイト90の鉱山があるエンケラドゥスに向かっているのだが、エンケラドゥスの南極付近、つま
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