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おっちょこちょいのかよちゃん
83 運動会の開幕
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 冬田は叫んだ。その時、4年生の男子が現れた。
「俺の持ってけ!」
「ありがとおう!」
 冬田は帽子を貰って走った。結果は4等だった。
(はあ、もっと早く着けられたら大野君にも褒められたのに・・・)
 冬田は少し落ち込んだ。

 次は3年生男子の障害物競走だった。跳び箱を跳び、平均台を渡り、網を潜って最後はケンケンパッをしてゴールである。
(笹山さん、頑張るよ!)
 藤木は笹山の事を考えながら走り出した。だが、藤木は途中で網を足に引っ掛かって抜けなくなるハプニングを起こしてしまい、結局ビリの6等となってしまった。
(はあ、笹山さん・・・)
 藤木は恥をかいたと思い、落ち込んだ。そして長山が走る。長山は3等だった。次は杉山が走る。
(す、杉山君、頑張って・・・!!)
 かよ子は心の中で応援した。杉山は走る。跳び箱をあっさり跳び、平均台も何の不安もなく渡った。そして網もさっと潜ってケンケンパッをする時には2位以下に大きく差を付けた。もちろん1等で決めた。
(凄い、杉山君!!)
 かよ子は心の中で杉山を祝福した。そして大野が走る番が来た。
「大野くうん、頑張ってえ〜!!」
 冬田は大声で大野を応援した。大野も圧倒的な速さで1等となった。障害物競走が全て終わり、男子達が退場する。大野が席に戻るやすぐに冬田が出迎えた。
「大野くうん、凄かったわあ〜!」
「ああ、サンキューな、冬田・・・」
 大野は冬田に引きながら礼をした。
「す、杉山君、1等、おめでとう・・・」
「え、ああ、お前も借り物競争、頑張ってたな」
「う、うん・・・!!」
 かよ子は嬉しくなった。
「藤木君、お疲れ様」
 藤木は笹山から声を掛けられた。
「あ、うん、でも、ビリだったよ」
「でも藤木君だって頑張ってたわよ」
「ありがとう、笹山さん・・・」
 藤木は笹山から慰められて嬉しくなった。次に5年生の大縄跳びが始まった。そしてまだ踊りを披露していただけの4年生の競技が始まった。ピンポン玉に乗せたスプーンを運びながら走る競技だった。それが終わると昼休みとなった。
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