暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第57話:地下での攻防
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
員に襲い掛かるメイジが居たらそいつを叩きのめしていく。
 その途中でウィズと合流した。

「む? 颯人、アルドとは会ったか?」
「いや? そっちは?」
「会っていれば聞いていない。先程から連絡を取ろうとしているのだが、応答しないんだ」
「ん〜……もしかしたら一足先にこっち下りてきて手が離せなくなってるのかも?」
「そう考えるのが妥当だな。見掛けたら手を貸してやってくれ」
「分かった」

 互いに情報交換をし、再び別行動に移ろうとする2人。ところが、何を思ったのかウィズは突然立ち止まると颯人を呼び止めた。

「あぁ、そうだ。忘れるところだったな。颯人、こいつを持って行け」

 徐に投げ渡された指輪を、颯人は難無くキャッチする。フレイムウィザードリングに酷似したその指輪を、颯人はしげしげと眺めた。

「新しい指輪? 何だこれ?」
「念の為持っておけ。そいつは今までの指輪とは少し違う。使えるかどうかはお前次第だ」
「ふ〜ん……ま、ありがたく頂いとくよ」

 颯人は渡された指輪を左腰に着いた指輪用のホルダーに取り付けた。それを見てウィズは彼に背を向けながら声を掛ける。

「颯人。今回の戦いは今までとは一味違う。その事を肝に銘じておけ」
「何時に無く心配性だな?」
「分かったのか?」
「へいへい。精々気を付けますよっと」

 適当に頷きウィズと別れ、颯人は再び本部内に乗り込んできたメイジを探して廊下を駆けた。

 その時、彼の通信機にあおいからの連絡が入る。

『颯人君聞こえる? その先で司令が、その、了子さんと戦闘をしているのだけど……』
「援護しろって事? おっちゃんならタイマンだったら何とかなるだろ? それとも人質取られて動けなくなってる?」
『いえ、そうじゃないの。そこに別のメイジが近付いているわ。しかも白い仮面のが』

 フィーネの実力の程を知らない颯人だが、白メイジ2人を同時に相手にするのは不味い。連中ならどこかから人質を引っ張ってきて弦十郎の動きを止めさせるくらい普通にやる。

「了解、任せな!」

 通信機越しにあおいに返すと、颯人は走る速度を気持ち上げて指示された場所に辿り着いた。

 そこで颯人は金色のネフシュタンの鎧を纏ったフィーネを、持ち前の膂力で圧倒している弦十郎の姿を確認した。

「はぁぁぁぁぁっ!!」
「がはぁっ?!」

 弦十郎の気合の籠った拳が、フィーネの剥き出しの腹に突き刺さる。ネフシュタンの鎧により強化られた肉体が、痛みに悲鳴を上げ壁に叩き付けられる。フィーネが叩き付けられた壁は、まるで隕石が落下した地面の様に綺麗に凹んでいた。

 その光景に颯人は思わず仮面の奥で引き攣った笑みを浮かべる。

「うわぁ、マジかよ」

 以前模擬
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ