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おっちょこちょいのかよちゃん
82 北海道と沖縄
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沖縄にも・・・」
「沖縄は昔は日本じゃなくて琉球王国って独立した国だったの」
「リューキューオーコク・・・?」
「そうよ、でもその後、日本の領土の一部になったんだけど、戦争で一度、アメリカの領土になってたの。一昨年、沖縄が日本に戻って来たのよ。でも、沖縄県は他の県とはとても離れているから、文化とかも違う事が多いし、方言の関係でも普通の日本人とは差別されて来たのよ」
「そんな事があったんだ・・・。お母さん、私、その沖縄の人の気持ちも持って沖縄民謡を踊るよ!!」
「うん、それがいいわね」
(よし、明日も頑張って早起きするぞ・・・!!)
 かよ子は日本国内で起きていた差別問題の現実に少し感傷的になりながらも明日の早朝練習に備えた。

 隣の羽柴家。そこの甥・三河口は電話で名古屋に住む従姉・さりと話していた。
『健ちゃん、酷い文化祭だったわね。響君にイジメられて、赤軍まで襲ってきて・・・』
「まあ、何とかなりましたが・・・」
『私も行きたかったな、文化祭・・・』
「はい、そちらは今の所は問題ないですか?」
名古屋(こっち)は今は何ともないよ。もし何かあったら護符の能力(ちから)で健ちゃんやかよちゃんを呼び出すかもしれないわね』
「ですね、それでは」
 お互い電話を切った。今の所、三河口には敵が攻めて来るような違和感は感じてはいなかった。

 かよ子は運動会の練習や準備などで疲労が溜まっていた為、9時半過ぎと早めに寝た。ベッドに入るとすぐに寝てしまった。そして、6時20分頃に起きた。今度は母に起こされた。
「ごめん、お母さん!寝坊するところだったよ」
 もし母が起こさなかったら、あるいはその時点で目覚めなかったら遅刻は確定だったろう。
 かよ子は急いだ。7時15分と集合の15分と何とか間に合った。一方、丁度はあはあと息を切らしながら昇降口に入ってきた者が二名。藤木と山田笑太だった。
「あ、山田、藤木君、おはよう」
「あ、山田かよ子〜。オイラ、ねぼうしちゃったじょ〜」
「僕もだよ・・・。ハア、ハア」
 三人は急いで教室に向かった。皆着替えてる途中だった。かよ子達も急いで着替えた。校庭の場には大野と杉山が既にいた。
「あ、杉山君、大野君、おはよう・・・」
「おう、山田あ!今日も頑張って早起きしたか!」
「うん、でも今日はちょっと寝坊しちゃったよ・・・」
「まあ、でもおっちょこちょいしなかったじゃねえか」
「え?う、うん、そうだね・・・」
 クラス全員が集合した・・・、と思いきや、また一名来ていなかった。昨日大野に遅刻を指摘、警告されたばかりのあの女子だった。言われても暖簾に腕押しでは流石に大野と杉山も頭に来るであろう。ランニングと準備体操を終え、沖縄民謡の踊りの手順を確認した。そして、一通り踊ったところでよう
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