第108話
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と変えられてしまう事をわたくしは学びました。………そんな想定外の出来事に対処できなかったわたくしの失策によって多くの部下達を失い、神殿を奪われながらもなおわたくしについて行く事を決めてくれた生き残った部下達を2度とあのような目に合わせない為にも、エレボニア帝国軍は当然として”紅き翼”が挙げた実績もそうですが、彼らの不屈の精神を侮る事はできません。」
「ハハ……”紅き翼”が……”Z組”がルシエルにそこまで高評価されるなんて、”灰獅子隊軍団長”としてはともかく、俺個人としては嬉しいよ。―――それとルシエル。以前の君の周りの人達との関係はどんな状況だったのかはわからないが……今のルシエルには俺達という”仲間”がいる。だからあまり気負わず、いつでも俺達を頼ってくれ。俺達にとってもルシエル達は大切な仲間なんだから、もしルシエルが何か”失策”をしても、俺達がそれを挽回できるようにカバーするよ。」
決意の表情を浮かべているルシエルにリィンは苦笑した後静かな表情でルシエルを見つめて指摘した。
「リィン少将………ええ、もしまたそのような事があれば、遠慮なく頼らせて頂きます。」
(フム……本人は否定しているが、やっぱりルシエルは主に好意を抱いているとしか思えない接し方だとあたしは思うのだが……フフ、ルシエルの心変わりもまた興味深い出来事だから、あたしは主の”守護天使”として…………そしてルシエルの”知り合い”として、二人の関係がどうなるか見守らせてもらおうじゃないか。)
リィンの指摘に目を丸くしたルシエルはリィンを見つめて優し気な微笑みを浮かべ、その様子を見守っていたレジーニアは意味ありげな笑みを浮かべて二人を見つめていた。
その後二人と別れたリィンは郷の見回りを再開した―――――
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