暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
騎士道プロミス(小日向未来誕生祭2020)
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事を気にかけてくれていて。
ちょっと頼りない所はあるけれど、そこが可愛くて。

一生懸命な君の姿が、いつの間にか好きになっていたんだ。

「未来さん……ッ!」
「わっ!?」

立ち上がった恭一郎くんが、わたしの背中に腕を回す。
ちょっと驚いちゃったけど、わたしも恭一郎くんの背中に腕を回した。

恭一郎くんの身体……あったかい。
これが男の子の体温なんだ……。

抱き合ったわたし達は互いに見つめ合い、もっとよく見えるようにと顔を近付ける。

「恭一郎くん……本当に、私でいいの?」
「未来さんがいいんだ。僕には君しかいないんだ」
「そっか……。嬉しい……」



日が沈む瞬間。どちらともなく目を閉じて……。



そして二つの唇が、沈んでいく夕陽の中で触れ合った。



「おわわわわわわわわわわわおわぁーッ!?」

物陰から聞こえてきた悲鳴に、2人は慌てて唇を離す。

声の主は……見覚えのある赤髪だった。

「紅介ッ!?それに皆も!?」
「あ、やっべ!」
「だからやめておけってあれほど言っただろう!?」
「結局出歯亀した兄さんも悪いでしょ」
「ごめんね、恭一郎。なんか、付いてきちゃって……」

頭を抱える恭一郎。
だが、未来は紅介達が出てきた場所の反対側を見つめる。

そして、口の両側に手を当てると、大声で叫んだ。

「みんなー、もう出てきていいよ〜」

一瞬の間があり、やがて物陰からは響ら5人が顔を出した。

「あはは〜……バレちゃってた?」
「も〜、バレバレだよ。響、またクリスに迷惑かけてたんでしょ?」
「いや〜……あはは……」
「おい、何かあたしに言う事あるだろ?」
「クリスちゃん、巻き込んでごめん!」
「よーし、ゲンコツ一発で許してやらぁ」
「なんでッ!?」
「ホンット、あんたってばアニメみたいよね〜」

クリスにシバかれる響を横目で見つつ、創世と詩織は未来を祝福する。

「ヒナ、おめでとう!」
「おめでとうございます、小日向さん!」
「うん、ありがとう」

少し照れ臭そうにはにかむ未来。
そんな姿も愛おしいと、恭一郎はそう思った。

「恭一郎、お前の覚悟はしっかり見届けたぞ。小日向と、お幸せにな」
「今日の勇気を忘れないでね。それがある限り、君は何度でも立ち上がれるから」
「翔、純、ありがとう。これから頑張って、未来さんを守れる、かっこいい男になってみせるよ」
「未来〜、何か困った事とかあったら言ってね?恋愛については、未来よりは少し先輩なんだから!」
「うん。頼りにしてるよ、響」

それぞれの親友から祝福され、二人は手を繋ぐ。
見つめ合い、互いの真っ赤な顔が何処かおかしくなって微笑み合うと、ここで純が
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