暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
騎士道プロミス(小日向未来誕生祭2020)
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園へと辿り着いた。



「恭一郎くん、待たせちゃったかな?」
「ううん。僕も、今来たところだよ」

沈む夕陽に照らされて、2人の顔がオレンジに染まる。

恭一郎は、未来の顔を見つめて思う。

(ああ……やっぱり、小日向さんの顔……綺麗だな……)

期待と不安に胸を高鳴らせ、緊張で強ばった肩を解すために深呼吸する。

そして、先程綺麗だと褒めたその顔を真っ直ぐに見つめた。

「恭一郎くん?」
「未来さん……笑わないで聞いて欲しい」
「……うん」

彼の真剣な顔に、未来は思わず息を呑む。

陽光が傾くと共に訪れる沈黙。互いの息遣い、心臓の鼓動さえ聞こえそうな静けさが広がる。

「小日向さん……いや、未来さん」
「ッ……」

初めて名前を呼ばれ、未来は思わず肩を跳ねさせる。
直後、胸の奥が高鳴るのを感じ、未来は次の言葉を待った。

「初めて出会った時からずっと、君に夢中でした」
「ッ!それって……」
「君の事を思う度に胸が高鳴って、君の隣に居られるだけで嬉しくて……でも、中々伝える事が出来なかった」

ルナアタックの日、崩壊したリディアンの地下で初めて出会った日を思い出す。

次にアイオニアンでの共学や、その中で言葉を交わした時間の中で、彼女へと抱いた感情を自覚していった事を。

それから、つい先月のあの事件を……。

「でも、この前の事件で、未来さんがあんな事になって……凄く後悔した。あの場に居たのに何も出来なかった事が悔しくて……君に伝えたい言葉をそのまま留めていた自分に腹が立って……。あんな思いは二度としたくない。だから……ッ」

恭一郎は未来の手を取ると、彼女の瞳を真っ直ぐに見つめる。

「未来さん……僕は、君の事が大好きです」
「恭一郎くん……」

そして、恭一郎は片膝を付くと、彼女の顔を真っ直ぐ見上げた。

「まだまだ頼りない僕だけど、僕は君を守りたい……いいや、絶対守るッ!だから、どうか僕を……貴女のナイトにさせてください」



再び静寂に包まれる公園。夜の帳が降り始める中、わたし達は見つめ合う。

恭一郎くんは、わたしを真っ直ぐ見つめて、答えを待っている。
だから……わたしはゆっくりと口を開いた。



「……お願い、しちゃおうかな」

恭一郎くんが目を見開く。

わたしの顔、きっと真っ赤になってるんだろうなぁ……。だって、こんなに熱くて、ぽかぽかしてるんだもん。

それに、辺りは薄暗くなり始めているけれど、恭一郎くんの目はわたしに釘付けだ。
でも、それはわたしもおんなじ。恭一郎くんの顔もちょっと赤くなってるの、分かるよ。

「わたしも、恭一郎くんのこと……好き、だから……」

優しくて、いつもわたしの
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