暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
騎士道プロミス(小日向未来誕生祭2020)
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は笑って流す。

「そう。小日向さんは、君の精一杯をちゃんと受け取ってくれる人だ。違うかい?」

恭一郎は少し考え込み、やがて首を横に振る。

「なら、心配は要らないさ。でも、まだ不安があるなら……」
「俺達は既に、想い人への告白を経験した身だ。アドバイスなら、幾らでもするさ」
「2人とも……ありがとう!恩に着るよ!」

その後、純からのアドバイスを受けた恭一郎は、晴れ晴れとした顔で店を出て行った。

そして3日後、11月7日にその日はやってきた。

ff

その日の放課後。恭一郎は放課後、ある場所へと未来を呼び出した。

わざわざ手紙を書き、朝早くからリディアン学生寮のポストへと投函した事を知っているのは当人達の他は、アドバイスした二人くらいである。

だが、待ち合わせ場所へと向かう未来の背後には、こっそりと後をつける五つの影があった。

「この先って確か……あの公園だよね?」
「間違いないわね。ロケーション的にも、恋の匂いがプンップンするわッ!」
「日付的に考えても、これは計画的な犯行ですわ。何だかドキドキしますね」

亜麻色のショートヘアー、茶髪のツインテール、金髪ロングの女生徒達が、それぞれ塀の影で呟く。

安藤創世、板場弓美、寺島詩織。言わずと知れた、響や未来のクラスメート三人組である。

「いや、恋かどうか断定するには早いんじゃないかなー」
「いいや、間違いなくあれは恋よッ!さっき飛鳥にLINEで確認したら、恭一郎も一人で同じ場所に向かってるって言ってたもん」
「ええっ!?ってことは、本当に……?」
「小日向さん、学校でも落ち着きがありませんでしたし、もしかしたらもしかするのかもしれませんわ!」

キャーキャーと盛り上がる三人。

その反対側の電柱の影では、未来の親友である彼女が、ニヤニヤしながらその後ろ姿を見つめていた。

「未来にもとうとう彼氏が出来るんだ〜……お祝いしなきゃね、クリスちゃん!」
「あのなぁ……なんであたしが巻き込まれてんだよッ!!」
「クリスちゃん!しーッ!バレちゃうよ!」

キレ気味に叫ぼうとしたクリスを、響は慌てて抑える。

「まったく、このバカ……何であたしまで出歯亀に巻き込むんだよ」
「だって、クリスちゃんも見たいでしょ?未来が恭一郎くんに告白するところ〜」
「そーいうのは放っておくべきだろうが!?」
「あ、そろそろ移動しないと見失っちゃうよ!」
「話聞けよバカッ!!」
「こーらビッキー、あんまりキネクリ先輩を困らせちゃダメでしょ?」
「変なあだ名で呼ぶんじゃねぇッ!」

未来にバレない程度にわちゃわちゃしながら、5人は物陰を移動していく。

そして遂に、未来と恭一郎の待ち合わせ場所……翔が響に告白したあの公
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