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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百五十二話
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了解」

ヴィッサリオンが片足を戻して轟雷作業型に気をつけの姿勢を取らせる。

『うん。問題ないね。ちょっと辺りを見渡してみて?』

束が命じると、コックピット内のヴィッサリオンが辺りを見渡す。

それに連動して轟雷作業型も首を動かしている。

と同時にヴィッサリオンの無意識の動きであろう動きも反映され、轟雷作業型が僅かに足を開いた。

『どう見える? 高い? それとも等身大?』

「不思議と高いとは感じませんね」

『OK。わかったよ。テスト再開』

ヴィッサリオンが歩を進める。

先程よりも滑らかな動作だ。

『うん…隊長君の緊張も解れてきてるね。インテンション・オートマチックの欠点は緊張や無意識の動作が伝わること。リラックスだよ』

転けたり躓いたりというトラブルも無く、17番地上格納庫に到着した。

格納庫前に建材が置いてある。

ワイヤーで括られた鉄骨の束だ。

『隊長。ぎっくり腰には気を付けてくださいよ』

「それはジョークか? それとも機体の心配か?」

『若の機械が壊れる訳ないじゃないですか』

ヴィッサリオンが体を動かすよう考えると轟雷作業型がしゃがみ、鉄骨の束に手を伸ばした。

「博士、建材の持ち方に指定はありますか?」

『無いよ。小脇に抱えても両手で持ってもいいよ。関節は機械的にロックされるから』

ヴィッサリオンは建材を右脇に抱え、左手でそれを支えるようにして立ち上がった。

ガキン! と装甲の関節がロックされる。

<腕部関節がロックされました>

「移動開始」

先よりも幾分か重い足音、そして僅かにガチガチと鳴る建材。

それらの音と共に、最終目的地の22番地上格納庫建造予定地へと向かう。

ニィ…と束が笑みを浮かべた。

「カンファレンス! 報告!」

《工作員の活動を確認。各本国と通信中》

監視カメラの映像がホロウィンドウに映し出される。

管制塔や各建造中のビルにつけられたカメラからの望遠映像、そして光学迷彩ドローンからのリアルタイム映像だ。

工作員が慌ただしくカメラや通信機を操作している。

数キロ離れた場所の、それも砂漠に隠れた個人個人を確実に捉える。

(いっ君の指示は各国への挑発と示威……)

「クラビカルアンテナ。展開用意」

今からやる事は単なる嫌がらせである。

諜報員と各本国の連絡を断つ。

「フレームアーキテクト実動試験は続行。私は各国をおちょくるよ」

『博士?』

「サポートはカンファレンスがやるから安心しなって」

束はホロウィンドウを叩き、一部防衛システムを起動する。

「GN粒子放出ダクト開放」

都市の数キロ先、工作員達
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