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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
駄・妹・継・接
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「…。」

財団職員が戦ってるのは同じ財団職員。
虚ろな目をしたまま、ナイフを持って斬りかかってきたのだ。
おかしくなったのではない。

いや、言うなれば"おかしくされられた"

「…。」
「あら、頼もしいわ。」

女神の魅了によってだ。
彼女の隣に待機していた財団職員が走り出す。
命令のままに戦い、そして役目を果たすと事切れたようにパタリと倒れる
あの時、何故ステンノが陸に敵の安否を聞いたのかたった今理解した。
全員、こちらの手駒に…自分の"兵隊さん達"にするためだ。

ここまで案内してくれた職員もまた、魅了され操られた者。
そして今かつての味方に襲い掛かる者もまた、女神に魅了された者。
皮肉にも、操られる前よりもより完璧な軍隊としての統率がとれていた。

「すごい…姫の折り紙みたいなもんだね。」
「…。」
「え…な、なんですか…?」

ステンノが振り向き、露骨に嫌そうな顔をおっきーに向けてくる。

「多分『あなたのと同じにしないでくれる?』って言いたいんだと思う。」
「さすがねマスター。代弁ありがとう。」
「なんでよぉ!?似た者同士同じクラス仲良くしようよぉ!?」
「ああ分かるぜ女神さん。こ ん な の と同じにされたらたまったもんじゃねーよな…。マスターの俺からも謝罪させてらうぜ。」
「まーちゃん!?!?!?!?!?」

とまぁ、やって来る雑魚はステンノの魅了で操った奴らで同士討ちさせ、特に苦戦することも無く進んだ。
英霊兵?みんな巴御前に首もがれたよ。
このままなら楽勝じゃね?そう思ったときだ。

「おやおやおや…どこかで見たような顔ですねぇ…。」
「あ?」

俺も、どこかで聞いたような声がした。

「おっと貴方は…多額の報酬に目がくらんで"偽装船"の罠に気付かず、挙句の果てには自らのサーヴァントを危険に晒し、マスターとしても探偵としても失格の誠さんではありませんかぁ?」
「…。」

貼っつけたようなペラッペラの笑顔…見たことがある。
間違いない…こいつあの時の…!

「知り合い…?」
「あーちょっとな。」

陸が聞いてくるも出来れば詳細は答えたくない。
あれは…あまり思い出したくないからだ。

「私の名前は丹下。葛城財団における技術顧問もとい幹部の1人のでございます。」
「てめーの名前なんざどうでもいいんだよ。死にたくなけりゃ早く帰れ。」

そう言うと丹下という男は吹き出すように笑う。
職員達はほぼ全滅。英霊兵も再起不能だと言うのに、彼はそんな現実を吹き飛ばすかのように笑った。

「ぶふぉ…ぶっ、アッはははははははは!!!言ってくれますねぇ三流探偵!そのセリフ…そっくりそのままお返ししますよぉ?」
「どういう意味だ!!」

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