第九幕その八
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「お会い出来たことも」
「そうですか」
「こうしてお会いできることもですか」
「縁ですか」
「願いが適うのがオズの国ですが」
「それも縁ですね」
「私はそう考えています」
そのとても奇麗なお顔で言います、見れば見る程奇麗で本当に女の人それもかなりの美人さんと見間違うばかりです。
「いつも」
「仏様のお導きですね」
「それで、なんですね」
「僕達は出会えて」
「願いも適う」
「そうなんですね」
「そう思います、ではですね」
五人にさらに言います。
「中華街まで一緒になりますね」
「そうなりますね」
恵梨香が応えました。
「これから」
「そうよね、玄奘さんも中華街に行かれるし」
ナターシャは恵梨香に応えました。
「それならね」
「関羽さんもご一緒で玄奘さんもなんて」
カルロスはこう言いました。
「本当に夢みたいなお話だよ」
「お伽の国でもね」
それでもとです、ジョージも言います。
「これは凄いことだね」
「いや、本当にね」
最後に神宝が言います。
「オズの国でもそうはないことだよ」
「それがあるのがオズの国ですね」
玄奘さんはまた言いました。
「まさに」
「ないと思ったことが起こる」
「そうして経験出来る」
「それがオズの国なんですね」
「幾ら何でもと思っても」
「それでもですね」
「はい、では行きましょう」
こう言ってです、玄奘さんは出発を促します、するとここで玉龍が言いました。
「ではお師匠様変身しますね」
「いえ、貴方もです」
「このままの姿でいいですか」
「はい、私は今日はもう歩きます」
玉龍にとても穏やかな声で言います。
「そうします」
「そうですか」
「貴方もいつも私を乗せていると大変ですね」
「いえ、何でもないですよ」
玉龍は玄奘さんに笑って返しました。
「お師匠様でしたら」
「そうなのですか」
「お師匠様はとても軽いですから」
「よくそう言いますね」
「背はありますけれど」
見れば一七六センチ位です、すらりとしています。
「それでも軽いですからね」
「そういえば玄奘さんスタイルもいいですね」
「そうですよね」
神宝はオジョの今の言葉に頷きました。
「背が高くて」
「そうだよね、モデルさんみたいにね」
「すらりとしてますね」
「そうだよね」
「お師匠様はとても均整が取れたスタイルなので」
玉龍は二人にもお話しました。
「それでなんですよ」
「軽いんですね」
「乗せても」
「それに私は普通の馬じゃないですから」
馬になった時はというのです。
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