第九幕その一
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第九幕 凄く奇麗なお坊さん
オズマ達はカドリングの道を進んでいきます、皆楽しい旅を続けています。その中でボタンは川の方を見てです。
そうしてです、こんなことを言いました。
「何かいるね」
「ああ、あれは」
オジョは川にいるものを見て言いました。
「鰐だね」
「そうだよね」
「鰐といっても」
それでもというのです。
「小さいね」
「うん、普通の鰐よりもね」
「大体二メートル位だね」
「鰐にしたら小さいよね」
「そうだね」
「あれはヨウスコウワニね」
オズマはその鰐を見て言いました。
「中国の鰐よ」
「そういえば中国にも鰐がいますね」
「そう、オズの国に中国系の人がいたら」
「生きものも入って来るからですね」
「当然鰐もいてね」
それでというのです。
「ああしてね」
「暮らしているんですね」
「そうなのよ」
「そういうことですね、あとですね」
オジョは川の方をまだ見ています、そしてです。
川の方に何かが出たのを見てまた言いました。
「また何かいましたね」
「あれはイルカね」
「いるかですか」
「ヨウスコウカワイルカね」
「あのイルカがいるなんて」
ここで驚いたのは神宝でした。
「凄いですね」
「外の世界ではもういないかも知れないのよね」
「残念ですが」
本当にです、神宝は心から言いました。
「そうかも知れないです」
「そうね、けれどね」
「オズの国ではですね」
「ここは外の世界と違うから」
「だからですね」
「色々な生きものがいるから」
だからだというのです。
「外の世界にはもういない生きものも」
「そうですね」
「ヨウスコウカワイルカもいるしね」
「オオウミガラスやステラーカイギュウもいますね」
「モアもドードー鳥もね」
「そうですよね」
「皆いるのよ、恐竜だっているし」
「あとビッグフットさんもいるわね」
ビリーナはこの生きものの名前を出しました。
「外の世界ではいるのかわからない生きものも」
「UMA−−でしたーーね」
チクタクはビリーナに応えました。
「未確認ーー動物ーーですーーね」
「ええ、いるわね」
「オズの国ーーには」
「そうなのよね」
「これもオズの国がお伽の国だからこそ」
オジョはまた言いました。
「だからですね」
「海に行っても色々な生きものがいたしね」
ジョージは皆と一緒に行ったその時のことを思い出しています。
「お空にもね」
「世界樹でもだったね」
カルロスはこの場所に行った時のことを思い出しています。
「そうだったね」
「オズの国全体でそうで」
こう言ったのは恵梨香でした。
「ここもなのね」
「オズの国はそのことも素晴
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