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GATE ショッカー 彼の地にて、斯く戦えり
第2章 異世界衝突編
第1話 ゲームチェンジャー
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青臭い理想論ばかり語るだけ語ってはすぐに謀略に走りやがる。おまけにショッカーが統一前にテロを起こしていたなどと『陰謀論』を吹聴して回るのだ。こんなクズのように反乱を企てるような雑草は世界の為にもすぐに刈り取るべきなのだ。



すると後ろから誰かがこっちに向かって走ってくるのを感じた。
振り向くとこの部隊の副官である伍長がいた。



「流石は漆黒の狼男、ラディーレン様…いえ、小笠原隊長です!裏切り者を瞬殺するとはッ!」


伍長は商人のように揉み手をしながらすり寄る。

俺は上官に媚び諂い、すり寄ってくる奴が不穏分子の次に嫌いだ。
それだけじゃない、そもそも俺は他人を利用するような人間が嫌いだ。
そういう人間ほど『利用価値』が有ると判断した人間に対して心にもないお世辞を言うからだ。

例えば―


「伝説のショッカーライダー…7の末裔の名に恥じない強力な猛攻でした!感動しました!」


伍長が気持ちの悪い笑みを浮かべながら言う。
またそれか……。小笠原は額に手を当てて溜息をつく。


そうとも、俺は本郷猛にトドメを刺したショッカーライダー…7の曾孫だ。
だがそれがどうした?なぜ、会ったこともない先祖のことを俺が気にしなければならない?


皆が求める。
「お前は英雄の子孫なのだからそれに相応しい実績を残せ」……と。
幼い頃から周囲にそう言われ続けた。頭がおかしくなりそうになったこともあったがそれすら許されない……英雄の子孫もまた完璧な英雄でなければならないのだから。



「それと…隊長、逃げた不穏分子は皆、捕らえました。どうしますか?」 



全く……この指示待ち人間が。俺達が何しに来たかも分からないのか?
人のことをヨイショしてる暇があるなら少しは自分の頭で考えろ。


「どうするって……"いつも通り"にするに決まってるだろ?」


「了解!!」


そう言って持ち場に去っていく伍長の後ろ姿を見ながら小笠原はこの世界の将来を案じた。


(あんな太鼓持ちまでが『優秀』と認められるようになるとはな……)


そこまで考えて小笠原はいかんいかんと首を左右に振った。
あの男を『優秀』と定めたのは偉大なるショッカー、ひいては大首領様なのだ。大首領様の為さることに疑問を持つこと自体、無礼であり、罪だ。
故に常に信じ続けなければならない……どんな時も、ずっと。



至るところで悲鳴や銃声、絶叫、怒号が聞こえる。部下達はちゃんと仕事をしているようだ。
チラッと部下の兵士の仕事振りを見た。ある兵士は不穏分子の女の顔をブーツで踏みつけ、改造リボルバーで面白半分に頭を吹き飛ばしていた。
別の場所では最後まで抵抗した老人が「私は偉大なる
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