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GATE ショッカー 彼の地にて、斯く戦えり
第2章 異世界衝突編
第1話 ゲームチェンジャー
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うが現に失敗しているのである。厳罰は避けられないだろう。



男は目を閉じた。そうするとふつふつと自分がアンチショッカー同盟に入団した経緯がまるで昨日のことのように蘇った。




元々、俺は防衛軍の怪人兵士の一人だった。怪人兵士の中でもそこそこ強かった俺は同期に比べて少し早く出世をしていたこともあって、それが何より誇らしかった。それにその時は同盟のことをショッカーに反旗を翻す反逆者を悪と信じて疑わなかったし、そのメンバーを殺すことに抵抗など一切感じなかった。

だがそんな感覚もあの御方と出会ったことによって一変した。
ここ、東南アジアエリアで不穏分子との戦闘任務中に…一文字隼人様に出会ったのだ。最初こそ、息の根を止めてやろうと立ち向かった。
だがショッカーに属する改造人間だった俺に対して一文字様は拳ではなく言葉で最後まで言葉で語りかけてくださった。
どんなにこちらが敵愾心を向けようと友愛の精神を忘れず、心を見てくださった。次第に俺はショッカーの世界統治そのものを疑問に思うようになり、今まで感じていた改造人間であることの優越感が馬鹿らしくなった。それから義憤にかられ、アンチショッカー同盟に参加するまでになったのだ。


後に一文字様に「何故、あの時、俺を殺そうとせず、対話で説得しようとしたのですか」と尋ねると、「お前の眼に悪を感じなかったから」とだけ答えてくださった。なんと素晴らしい人徳者なのだろう。

今では、仮面ライダーのおかげで自分はショッカーの「洗脳」から解け、「良心」を取り戻すことができたと感謝している。








その時だった。ドォン、という轟音と共に足元が揺れた。男は反射的に投げ出すように床に伏せた。


―敵の攻撃。


そんな言葉が脳裏をよぎる。


ドォン、ドォン、ドォン、ドォンと何度もその轟音は響いた。比較的、遠くで鳴ったものもあれば2〜3メートル先で鳴り響いたものもあった。


辺りがシンと静まり返ると男は立ち上がった。そして肩越しに窓の外を見ると村中から煙が上がるのが見えた。所々、火事も起きているらしくチラチラと赤い炎が薄暗い夜の村を照らした。
何十回と起きたその爆発は"民家"を吹き飛ばし、運悪くその爆発に巻き込まれた者はもはや人としての原型を留めてなかった。


辺りは地獄絵図と化していた。



「ショッカーだ!!!」


大型の軍用トラック2台が村の入口付近で停車し、サーチライトを浴びせかけた。ライトがボンヤリとした闇を切り裂き、逃げ惑う女子供を浮かび上がらせる。
そして軍用トラックの荷台から兵士達が続々と勢いよく飛び出す。
彼らは一様にして目を血走らせ、息は荒い。


奴らの目的が"殺戮"なのは明らかだ。

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