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GATE ショッカー 彼の地にて、斯く戦えり
第2章 異世界衝突編
第1話 ゲームチェンジャー
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るし、死神博士は日本エリアの統治者でありながら世界統治委員会の委員長の役職を兼任している為に非常に多忙である。かくいう地獄大使もこうして執務に追われている。かといって強硬派の多いネオショッカー、ドグマ王国、クライシスの大幹部に任せるわけにはいかなかった。


それに訪日団員に求められる条件には
・ショッカーに対する揺るぎない忠誠心を持っていること
・いかなる時も職務を全うできる者
・穏健派であること
等々の他にも、


・日本側に警戒されない容姿のもの


というのがあった。
いくら口で友好を語ろうとも見た目が禍々しくては意味がない。最悪、現在進行中の日本世界征服作戦が日本側に漏れる危険性もあった。そういう意味でも団長の容姿(ビジュアル)は重要だった。ゾル大佐は日本世界で忌避されるナチスそのままであり、死神博士は中々に(いかめ)しい風貌をしている。地獄大使や暗闇大使に至ってはコスプレや仮装と思われてしまう可能性があるし、デルザー軍団やグロンギ族などの非人間タイプは論外である。

さらに訪日団には高度に政治的な判断力、社交力、交渉力が必要である。
そうなると使節団長が"彼"になるのは自然な流れだった。



「さて、話は変わるが…先の来賓拉致事件、こちら側に敵の内部協力者がいたことは間違いないのだな?」


来賓拉致事件……レレイ達が拉致されたあの事件である。あの事件は千堂がレレイ達を救出し、実行犯を全員逮捕したこたことで事なきを得た。しかし、その後の捜査や取り調べで政府内部に潜む内通者がいる可能性が浮上したのだ。


「はい、裏切り者がいることは確定のようです。問題はどこの誰、あるいはどの派閥かが分かってないことですが……」


そもそも拉致現場には武器類は勿論、カメラやペンなどの金属類に至るまで荷物の持ち込みには細心の注意を払っていたにも関わらず、相手はそれをいとも容易く潜り抜けてみせた。ナイフの1本や2本ならいざ知らず、ロケットランチャーに小銃、ガイアメモリまで持ち込まれていた。
ここまでくるとショッカー内部にテロリストの協力者の存在がいる可能性を疑うのは自然な流れだった。


「ネオショッカー州やクライシス自治区の奴らが裏で手を引いていた可能性もあるわけか……。もし、そうだとしたら厄介だぞ」


レレイ達、異世界人を襲撃して得をする派閥というと対日強硬派くらいしか思い浮かばない。彼らの内部にいる過激な軍人が出世目当てで戦線を拡大したがっていることは重々、理解している。だがネオショッカー大首領やクライシス皇帝らの支持を取り付けているため、こちらとしても迂闊には手を出せない。

こういう場合は大首領様が直々に御聖断を下さるのが手っ取り早いのだが大首領様もこれには慎重にならざるを
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