世界征服！！
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時期に大幅に業績を伸ばし、後に社名を『スマートブレイン』へと名前を変えることになるのはさらに別の話。
法律もそれまでの個々の国家のための法律から世界全体を見据えたものに再編された。先進国とされた国々だけでなく、アフリカや東南アジアなどの発展途上とされた国々にまで及ぶ世界規模の『公正』な法律である。
さらに敵対分子への諜報、人民の言動を監視するために秘密裏にGOD秘密警察を設置。該当人物が反ショッカー的言動を行った際はショッカー警察に報告することになった。これは世界政府の高官も例外ではなく、少しでもショッカーの思想から外れ、自己の利益に走ったものは弾劾され、最悪の場合は「反政府行為罪」で死刑が求刑されることになる。
世界規模の中央集権・優秀な人間の改造人間化・ミクロからマクロへの転換・徹底した法治主義。
これら4つをショッカーは世界統治における基本原則とし、『新世界秩序』と称した。
それに伴い「ショッカーの唱える新世界秩序のビジョンを護り、支えるため」という名目で各国の軍隊を解散・統合し、ショッカー防衛軍を創設した。
戦闘員や怪人だけでなく非改造の普通の人間も参加する大組織である。
防衛軍は国連でさえ停戦できなかった数々の内戦や紛争を持ち前の"軍事力"で終戦に導いた。
この頃になるとショッカーに懐疑的な者は殆どいなくなっていた………一部の反乱分子、不穏分子を除いて……。
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1975年 ショッカー直轄州 日本エリア（旧日本国） 大阪
ここ大阪を始め、世界各地の都市では現在、ショッカー防衛軍とショッカーの世界支配に抵抗するレジスタンス組織……アンチショッカー同盟との戦闘が行われていた。今度こそ本物のアンチショッカー同盟である。
アンチショッカー同盟は元々、ショッカーの被害者遺族で構成されていた組織だったが世界征服後からは一文字隼人、滝和也が中心となって武力闘争を開始していた。
また、世界征服後に各国政府の元有力者や義憤に駆られた元軍人まで同盟に入団したことで日本エリアに限らず世界中で数ヶ月もの間、ショッカーとアンチショッカー同盟の間で苛烈な地上戦が繰り広げられていた。
しかし、一文字や滝らを除いて被害者遺族や元有力者の闘争の目的は『世界の解放』ではなく『ショッカーへの報復』にあるため中々、足並みが揃わないこともしばしばである。
また、遺族でも元権力者でもないその他の少しマトモなメンバーでも自らの理想や主義に酔いしれる余り、一般市民に残虐行為を行うことも多々あった。
それらが逆に民衆のショッカーの世界統治の正当性を高めることになるという悪循環に陥っていた。
―大阪市。周辺の空気を高層ビルや街
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