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SHOCKER 世界を征服したら
世界征服!!
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軍基地にも及ぶ程の大規模なもので世界中の主要な軍事力は沈黙した。


そんな中、ショッカーと名乗る"義兵集団"が颯爽とテロリストを殲滅し、市民達を救った。さらに彼らは"何故か"大量の医薬品や食料を準備していたのですぐに救助活動を行うことができた。
その後、彼らは迷える人民達を導き、新たな世界秩序構築の必要性を訴えたのだ。




当然ながらこれはショッカーの作ったシナリオに過ぎない。
実は世界中を攻撃したテロリスト達はショッカーが拉致し、洗脳した元一般人を変装させたものに過ぎない。

つまり、ショッカーに抵抗する組織…アンチショッカー同盟に扮した洗脳メンバーが世界各地でテロ行為を行い、それをショッカー戦闘員が倒すという壮大なマッチポンプ工作だったのだ。


この作戦を行うことで民衆にショッカーの偉大さ、素晴らしさを見せつけることができ、反ショッカー的な人間を堂々と抹殺することもできる。まさに一石二鳥だった。

本物のアンチショッカー同盟のメンバーならいざ知らず、ただの一般市民達がそれを見抜けるはずもなかった。
それどころか自分達の目の前で食料・医療支援を行い、怪我人の救助作業を行うなどの"英雄的行動" をしているショッカーの方が『正義の味方』に見えたのだ。



ショッカーの世界征服作戦はほぼ完遂したといっても過言ではなかった。






――――――――――――――――――――――――――
数ヶ月後―。


ニューヨーク 国連本部 議場


各国の代表の生き残り達が参加し、国連最後の総会が開かれていた。
さらにこの総会はテレビカメラを通じて世界中に生中継されており、市民達はそれを各都市に設置された街頭テレビで見ていた。


この総会にはショッカーの大幹部だけでなくゲルダム団の大幹部やその他の下部組織であるGOD機関やゲドンなどの大幹部も参加していた。

ショッカーの代表として死神博士が壇上に上がる。各国代表だけではなく、テレビを通してその模様を見ていた市民達も死神博士に注目する。


「諸君、私はイワン・タワノビッチこと死神博士。ショッカー大幹部にして、科学者である!」
 

死神博士は簡単な自己紹介を済ませると演説を開始した。


「卑劣なテロにより我々は大切な家族や友人、隣人を失った。しかし、よく考えてほしい。何故 世界はこれを防げなかったのか?」


会場中の……いや、会場だけではない。この演説を放送している世界中のテレビの前の民衆も考え込んでしまった。
死神博士は静かに会場を見渡すと一息おいて叫ぶように答えた。


「それは一握りの無能な愚か者が各国を統治していたからに他ならない!!
所詮は利権と自分の欲望のために政治を行っていた
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