第八幕その十一
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「それでもね」
「そうですよよね」
「気さくで優しくて」
「それで、ですね」
「私達と同じ目線になってくれて」
「いい人ですね」
「あれは童心っていうんだね」
こうも言うオジョでした。
「まさに」
「大人でありながら子供の純粋な心を失わない」
関羽さんはオジョに応えました。
「人の極意の一つだよ」
「そうですよね」
「尉遅殿はそれを備えておられるのだよ」
「そこが凄いですね」
「だからこそ仙人になれて」
「そしてですね」
「オズの国にもいるのだよ」
「そうですね」
オジョは関羽さんの言葉に頷きました。
「あの方は」
「それがしもあの様に」
「童心をですね」
「持つ様にしよう」
「関羽さんも持っておられると思います」
「だといいが」
それでもとです、関羽さんはこう返しました。
「若し持っているならそれを失わない」
「その様にですね」
「したいね」
「そうですか」
「そう、だから」
それ故にというのです。
「頑張っていくよ」
「関羽さんもですね」
「そうするよ」
ここはというのだ。
「それがしも」
「そうですか」
「うん、是非ね」
「関羽様はもう童心を持たれていますけれど」
神宝が見るにです。
「その童心をですね」
「失わない様にね」
「努力されるんですね」
「そうするよ」
「そうですか」
「今話した通りにね」
神宝にもお話します。
「そうさせてもらうよ」
「そうですか」
「こうしたことも努力だね」
「そうですね、では」
「これからもですね」
「君達とも遊んで」
「童心をですね」
「持って行くよ」
こう言ってです、関羽さんは。
何と神宝達五人をそれぞれ左右の手に持ち上げました、五人をご自身の両手にそれぞれ座らせて言うのでした。
「どうかな」
「うわ、凄いですね」
「僕達を手に座らせられるなんて」
「流石関羽さんですね」
「大柄で力持ちですから」
「こうしたことも出来るんですね」
「この通りね」
こうお話します、そしてです。
関羽さんは五人と一緒に遊びながら旅を続けます、他皆もその関羽さんと一緒に遊びながら旅をするのでした。
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