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日本国召喚〜Country survival〜
邂逅編
第3話 迫る戦火
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これからの列強国との関係構築において必要な事です。 しかし、ヒト種には出来ず、逆にエルフやドワーフ、獣人にしか出来ぬ事も多い。 果たして、これ以外に統一の方法は無かったのでしょうか…?)

 その日、ロウリア王国海軍東方征伐艦隊4400隻は、10万人の将兵を乗せて抜錨。一路、マイハークに向けて進撃を開始した。

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西暦2029年/中央暦1639年3月31日午前 ロウリア・クワトイネ国境付近 ロウリア王国東方討伐軍 本陣

 ロウリア王国軍東方征伐軍40万のうち10万は、すでに国境線一帯に構築された野戦用簡易城塞に到着し、侵攻の準備を整えていた。
 この時点でクワ・トイネ公国外務部から、何度も国境から兵を引くよう、魔法通信にて要請が送られていたが、王国政府・王国軍は共にこの要請を無視していた。もう彼の国と戦争することは、決定しているのだから。

「明日、ギムを落とすぞ」

 ロウリア王国軍将軍の1人であるアデム・ジン・オーガスタ一等佐官は、王国陸軍第2騎士団団長を務めるパンドール・ジン・ノルマン将軍からギムに攻め込む先遣隊5万の指揮官の任を与えられていた。
 歩兵3万、重装歩兵1万、騎兵4000、攻城兵器などの戦術兵器を取り扱う特化兵4000、特殊任務を担う遊撃兵1000に魔獣使い500、魔導師100、そして、ワイバーンやリントヴルムを扱う竜騎兵400が現時点で彼の有する全ての戦力である。
 数の上では歩兵が多いが、飛竜騎は12騎いれば、1万の歩兵を足止め出来るとも言われる空の覇者である。それが200騎もいるのである。加えてパタジン曰く『完全飼育下に置く事に成功した』という地竜リントヴルムも存在している。
 本国がこの先遣隊にどれだけ期待をかけているのか、それがよくわかる。任務の重さを実感するアデムは、満面の笑みを浮かべながら、配下の部隊を見つめていた。
 航空兵器が高価な存在なのはこの世界も同様で、ワイバーンは餌代や飼育環境で莫大なコストがかかりやすい高価な兵器である。ロウリア王国の国力であれば、本来国全てをかき集めても、300騎を揃えるのがやっとである。
 しかし今回は、対クワ・トイネ公国戦に、その倍はいる600騎ものワイバーンが参加している。
 噂では、第三文明圏を構成するフィルアデス大陸の列強国、パーパルディア皇国から軍事物資の支援があったとされている。実際はどうなのか、アデムは愚か、実働部隊の指揮官たるパンドールすらも知らない。なにせワイバーンの対弓矢用鎧には国章などついていないので、推測する以外に知りようがない。加えてリントヴルムも、本来育成には5年もの期間がかかる上に飼料も牧草ベースに肉や小麦、魔石を混合させて形成したペレットという高価かつ技術の要る人工飼料が必要と
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