第八幕その一
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第八章 赤い谷の仙人
カドリングに入りました、するとそれまで青一色だったのが一気に赤一色になりました。その赤い世界の中でも。
今オズマ達がいるのは川と山に囲まれた場所でした、オズマはその中にいてこんなことを言いました。
「水墨画みたいね」
「そんな光景ね」
ビリーナも言います。
「ここは」
「そうよね」
「オズの国にもこうした場所があるのね」
「ええ、オズの国は色々な場所があってね」
「こうした場所もなのね」
「あるのよ」
オズマはビリーナにお話しました。
「こうしてね」
「そうよね」
「ええ、ではね」
「この景色を見ながらね」
山や川は遠間では黒く見えます、そして後ろのお空は白く見えます。霞もかかっていてこの世のものとは思えない景色です。
その景色を見つつです、オズマはうっとりとして言いました。
「歩いていきましょう」
「何かね」
ボタンはその景色を見ながら言いました。
「普通に何か出てきそうだね」
「仙人さんーー達でしょうーーか」
「うん、船や鳥さんはもう見えるけれど」
川には船頭さんが乗っている小舟があり霞の中に山と山の間を鳥が飛んでいるのが見えます。ボタンはそうしたものを見つつチクタクにお話します。
「それだけでなくね」
「仙人さんーーもーーですーーか」
「そう思ったよ」
「仙人さんも中国だね」
オジョはボタンのお話を聞いて言いました。
「そういえば」
「そうだよね」
「うん、仙人さんも雲に乗ってお空を飛ぶね」
「孫悟空さんみたいにね」
「その仙人さんもだね」
「いそうだよ」
ボタンはオジョにも言いました。
「本当に」
「そうだね」
「仙人さんもいるわよ」
オズマは仙人さんのお話をする二人に言いました。
「この近くに」
「そうなんですか」
「ええ、そうよ」
「そうだったんですね」
「この近くの山に住んでいて」
そうしてというのです。
「修行もしているわ」
「中国みたいですね」
「だから中国もオズの国には入っているから」
「だからですね」
「仙人さんもいるのよ」
「そうなんですね」
「関羽さんも孫悟空さんもおられるのよ」
それならというのです。
「仙人さんもでしょ」
「おられても不思議じゃないですね」
「そういえばですね」
恵梨香が言いました。
「四霊獣もいますし」
「ええ、オズの国にはね」
ナターシャは恵梨香のその言葉に応えました。
「それぞれの方角にいるわね」
「青龍、白虎、朱雀、玄武がいて」
ジョージはその四霊獣の名前を出しました。
「それで真ん中には麒麟がいるね」
「それぞれの方角のオズの国を守護しているね」
カルロスも言います。
「中国
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