第八幕その一
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第八幕 順調に回復していて
先生はまた牛女さんの歯を治療しました、そして牛女さんに笑顔で言いました。
「あと一回で完治ですね」
「そうですか」
「はい、ですから」
それでというのです。
「あと一回だけ我慢して下さいね」
「わかりました」
牛女さんも笑顔で応えました。
「それでは」
「宜しくお願いしますね」
「それでこれからはですね」
「はい、歯磨きは大丈夫ですが」
「ライムジュースや歯によくないものはですね」
「お水の様に飲まれたりすることはです」
「控えるべきですね」
こう先生に言いました。
「やはり」
「そこはお願いします」
「わかりました」
「それで大丈夫ですから」
「それでは。ただ」
「ただ?」
「今回は反省しました」
先生にこうも言うのでした。
「本当に」
「虫歯になられて」
「それで」
「そうですか」
「これまでなったことがなかったので」
それでというのです。
「本当にです」
「ではその反省を活かされて下さい」
「これからは」
「反省もまた健康の為に必要ですから」
先生は微笑んで言いました。
「ですから」
「それで、ですか」
「それが取り返しのつくものならいいですから」
「だからですね」
「どうぞ。ですが」
「ですが?」
「これが取り返しのつかないものなら」
この場合ならというのです。
「残念ですし」
「そうした病気になった場合はですね」
「糖尿病や脳梗塞になりますと」
「後が大変ですね」
「ですから」
それ故にというのです。
「お話する僕自身もです」
「気をつけておられますか」
「はい」
実際にというのです。
「これでも」
「そうなのですね」
「イギリスにいた時より毎日ずっと歩いて」
そしてというのです。
「食生活もです」
「よくなっていますか」
「お酒はよく飲みますが」
「それでもですか」
「炭水化物やお肉だけでなく」
そういったもの中心の食生活でなくというのです。
「お野菜やお魚もです」
「よく召し上がられていますか」
「そうなっています」
日本に来てからそうなっているというのです。
「僕も」
「そうですか」
「それでイギリスにいる時よりもです」
「健康ですか」
「随分と。脂肪率もかなり減って」
そしてというのです。
「血圧も血糖値もよくなって乳酸値もです」
「よくなりましたか」
「はい」
先生は笑顔で答えました。
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