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最弱能力者の英雄譚 〜二丁拳銃使いのFランカー〜
第二十四話
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さった大剣を神経白羽どりの要領でがっちりと掴む。

「何!!」

 奴は俺の、ゾンビのようなしぶとさに驚きの色を隠すことはなかった。

「俺はやらなければならんのだ!! さっさと死んでしまえええええええええええええええええ」

 しかし奴の狂人のような力は、その抵抗を無へと返す。
 俺も負けじと大声を出して、この剣を抜こうとあがいた。

 と見せかけて。

「必殺!! 金的キックぅうううううううううううううううう!!」

 俺は奴の股間へと足の甲で蹴り上げた。
 初めに体格には似合わない、ちいさな金玉にあたり、固い感触である骨へとあたる。
 奴は、最後辺りのジェンガ―のように崩れた、その動作によほど痛かったのか声はなかった。
 すぐさま大剣を頭から、ウルトラマンセブンの頭にあるブーメランを抜くように素早く終わらせた。

「ひぃ卑怯なりぃいいいいいいいいいい!!」

 遅れた絶叫が、彼の口から出る。
 すばやく奴の攻撃で飛ばされたのだろう銃を拾い、奴の方へと振り向いた。

「貴様、貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様…… 貴様ァ!!!!」

 奴は内またになりながら、ぶるぶると足は震え、大剣を杖代わりに立ち上がっていた。
 やつの根性に、驚いた。そして容赦もなしに銃弾を放つ。

「系;絶対ッ 領域?ランセーネン・シールド?!!」

 奴はそれでも能力を発動できる精神力を有していた。
 しかし、その力は弱く弾をシールドで防いだものの、小石を投げたように奴の体へとあたった。



 お互いに見合わせ、5秒。
 息を切らしていたため、同じような動作で、二人は肺の空気を出していた。



「痛みというものは、これほどまでに…… 痛かったのだな」

 奴は徐々に回復をしているのか、その声には先ほどのような痛みを感じさせることは少なかった。
 そして頭に血が登っていたのが、覚めていたのか声はいつものように冷静である。

「そうだよ…… 長らく忘れていたんじゃないのか?」

「そうだな…… これが戦士、戦いというもの」

 同じような返し、奴はこの状況を楽しんでいるかのように見えた。
 決着はかなり長引きそうだ。






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