第二十四話
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馬鹿な馬鹿な、馬鹿なァ!!」
障害物の裏から、連呼する一つの声、そして最後には、コンクリートを砕くようなパンチ。
その長年鍛えられ凝縮された怪力に、コンクリートは木っ端みじんに爆散した。
そして俺を覆うように砂煙が舞う。
「このようなことはありえんっ!!」
砂煙が消えると、奴は爆発した空間の中央に立っていた。
目の前には、砕かれたコンクリートの残骸。
「よくも…… この俺の醜態をぉ…… 晒してくれたなあああああああああああああああああああ!!」
体格に似合ったプライドは、傷つけられた仕返しにと、凄まじい速さで俺の目の前に立っていた。
どれだけ彼のプライドが傷つけれたんたど、のんきなことを考えるくらいに俺は油断していた。
だから反応は、思考と目で追いつくことはできたが、体は、ついては来なかった。
「消えろ、消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ…… 消え失せろ!!」
慌てて回避行動をするが、奴の斬撃が、俺の体を切りはじめた。
そのいままでの盾田剣士の肉体的な速さとは明らかに違う、人間ではない別の何かのような速さに、奴の力ではなく、奴の持っている大剣の力であると空中に首だけにされたおれは考えた。
一〇、一〇〇、一〇〇〇と首から下は、まばたきの間に無数の肉塊の集合体へと変わっていた。
しかし、首から下を切られていたため、かろうじて、目の前の状況について考えることはできた。
「そのまま何も成し遂げられず地へと鎮め!!」
そのままボールを潰すように、奴は空中にいた俺の顔を、コンクリート地面へとたたきつける。
コンクリートをえぐった衝撃の直後に、頭の中で電流が走り、脳の修復、次に脊髄の回復が、1秒足らずで終わる。
そして首から下の修復が始まったと同時に、奴は俺の顔に、大剣を突き刺した。
「鎮め、鎮めえええええ!!」
ガリッガリッと、そんな感覚と、眉間の間を突き刺す血に染まった大剣が視界情報と、残った神経感覚で把握する。
――――――ドクッ、ドクッ、ドクッ。
三度ほど、頭に地価が回る感覚が、あの子の声が俺の精神回路のドアを叩く。
『タスクのこと…… 心配したんだよ』
ついこの間、大好きな人にそんなことを言われた。
その子の傍にいたいと、俺を助けたあの人のようになりたいと。
だから再生しろッ!! 奴を…… 奴を倒すんだあああああああああああああああ!!
「誰が沈むかあああああああああああああああああああああ!!!!!!」
転瞬、体は、光の速さ、いやもとからそこにあったかのようにすべてが再生した。
しかし、あたまを大剣に突き刺されたままの状態である。
そして、勢いよく頭に突き刺
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