第二十四話
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間、二人は動き出した。
二人は互いのミッドレンジへと入った。すぐさま奴は俺を切り落とすべく、両手で持った大剣を剣道の面打ちのように、上体を後ろへと目一杯そらした。
そのまま縦の攻撃から右へと回避行動をとりあがら、至近距離でナイフを奴の心臓めがけて、突き刺そうとその腕を伸ばす。
あと10センチと伸びていたあたり――――奴の攻撃は、俺の左腕、俺の足へと当たる。
日本刀で木材を、試し切りされたように、俺の腕と足は左へと転がっていく。
状態は、足のなくなった左へと倒れ、その倒れる間に、奴の右わき腹へ、ナイフを突き刺した。
体重の移動を生かしながら、右足を飛び上がるように左へとジャンプし、大車輪回転のように左へと1.5メートルほど移動。
そのまま体の治癒能力の時間稼ぎのために、体を前転をしながら撤退をする。
「グハッ!! 誰かを救った誰かになろうだと!? 自覚しろ!! そんなものは愚の骨頂だ!! 身の程をわきまえろ!!」
その地に転がった二秒の間に、つんざくような痺れとともに俺の腕と足は治っていた。
左手をグーパーと開いて、自身の治癒能力のすごさと、何もなかったように治った腕を味わっていた。
奴はわき腹に刺さったナイフを、引き抜き、痛みに慣れていないのか、溢れ出る血を右手で止めていた。
涙を流すように、手の間からは、血が出ている。
「……なろうじゃあなくてなあ!!!! なるんだよッ!!!!!!!」
さらに相手を追い込むために、今度はこちらから攻撃行動をする。
素早く、ホルスターから銃を取り出すと同時に奴へと放った。
「ッ!!」
心臓を狙って放った弾丸は、ど突かれたように左肩へと当たった。
クッ!! こんなときにこの腕が震えてやがる……
超回復で治りたてなのか、小刻みに揺れているその腕。
「ハァッハァッ…… グフッ!」
奴は近くにあった障害物へとその身を隠した。
痛みに悶えながらも、冷静な判断だと彼を見てそんな感想が出る。
それと同時に、彼がこんなにも撃たれ弱いとは思いもしなかった。
まあ無理もない、あの鈍器に使えそうな鎧を着て、いままで戦闘をしていたのだ。
銃の一発、ナイフの内臓を切った攻撃を食らったのだ。
どんな人間でも、初めて切られる痛みは、たまったものではないと思う。
しかし初めて見たときは、あの鎧はやつの体だと推測していた。
それは動きが遅くなるなとは思う。まあ義手のパンチを耐えた防御力があるけど。
五秒くらいして奴の隠れている障害物へと叫んだ。
「どうだよ!! まだやれるか!?」
ナイフは残り二本、銃弾はあまり使っていないので手に余るようにある。
「馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な
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