第二十三話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
フィナーレ?までの奴の倒し方、体の動かし方まで。
奴は最恐で、最凶な武器を使い、自信すらもまた最強の能力者である。
なら最初から仕掛けてやる――見せてやるよ。
俺の超感覚、圧倒的戦闘センス、超反応、超回復、雄姿を。
「両者準備はよろしいですね」
実況が、お決まりの質問をする。
ランク祭会場は、先ほどの、にぎやかなムードは立ち去り、緊迫した空気がその沈黙で分かる。
――――――勝利を掴むのは……。
この俺だ!!!!!!!!!――――――。
ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ
地面に響き渡るような鈍い始まりの合図が、そのランク祭の歴史に新たに刻まれるような勝負の幕が切って落とされた。
音が反響して、ランク祭の窓が、骨格が、壁が、緊迫した空気にいる観客の心のように揺れる。
鳴り終わりと同時に、俺は声を高らかに、天高く叫んだ。
「覚醒せし感覚《Awake Sinn》!!!!!!――――――」
初めから決めていた、先手必勝の切り札を、始まりの合図とほぼ同時に始動させる。
意識境界は、通常の人の限界を超え、景色は塗り終えた後の水彩絵の具を手で滲ませた様に歪み、その感覚の研ぎ澄まされた景色へと変わる。
ああ、わかっていた俺は、全てを変える存在なんだってな。
だから、まずは全てを背負い込む奴のふざけた主張?カベ?をぶっ壊してやる。
奴の方へと、全速力で駈けた。
覚醒せし感覚《Awake Sinn》の効果により、全てがスローモーションへと変わっていく。
突っ込んで突っ込んで、再生して、何度でもよみがえり、勝利を?ぎ取ってやるぜえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!
「来い!! タスクゥッ!!!!」
奴の背中から、全てを飲み込みそうなほどの理不尽、世界の悪、善を悪へと駆り立てる力の一端を感じた
。
あれは壁だ、限界に挑む者の――誰これ構わず犠牲へと立つ者による――。
んなもん俺がぶっ壊してやるんだよ、そんな世界のお決まり事なんてこの俺がぶっ壊してやる。
この世界は、誰もが自ら幸せをつかみ取れるんだ。
誰かが犠牲になるだなんて、糞くらえだ、唾をぶっかけてやる。
「オラオラオラオアラァ!!!!!!」
正面にいる奴へと走りながら、手に持っていた二丁の銃の安全装置を解除してその壁へと銃を構え、それも奴の急所へとリズミカルに、トリガーを引く。
銃の軌道による、空を切る螺旋状の直線を見ることができ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ