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最弱能力者の英雄譚 〜二丁拳銃使いのFランカー〜
第二十話
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よ。先生」

 そう答えながら持ってきた使わない荷物を、椅子の横に置いてゆっくりと腰かける。

「なにか困ったことや、体のどこかがおかしいといったことはないか?」

 彼女は腕を組む体制になると、大きなバストを抱き上げるように椅子へとかける。
 うーん…… 特にこれといった異常はないな。

「とくにはありませんけど……」

 最近ち〇この様子がおかしいと思っていた。
 しばらく悩むようにして顔を曲げる。
 うーんこれは話した方がいいのか?

 そう思った俺はおもむろに彼女にち〇こを見せた。

「見てくださいよこれ」

 鉄拳が飛んできた。



「誰がドリチンを見せろと言った?」

 しかも小さすぎると付け加えて、彼女は煙草を取り出し、火をつける。

「てへぺろこつーん」

 あ、いっけなーいとベロを出して、しまったアピール。
 これでだいぶ彼女が和んだのか、口から笑みがこぼれている。

「とにかくだ…… お前は能力を酷使する戦闘が多すぎる」

 そういうと彼女は煙草を大きく吸い込んだ。
 ジリジリと音を鳴らし、肺いっぱいに溜め込むと大きく煙を吐いた。

「はい」

 俺は不死身をいいことに、食らわなくてもいい攻撃を食らって喜んでいた。
 それは、新しいおもちゃを持った子供のようでもあるため、そのための忠告だろう。

「大きな力を持ったものは、それ相応の使い方をしなければならない。わかるな」

 子供を忠告するように彼女は言った。
 畑井ゴウ戦では、あまりにも俺が攻撃を受けすぎたため、審査員が機能をしていないという珍事件があったらしい。
 たしかにあれは、誰もが俺が死んだと思っただろう。
 そして俺のゾンビのような立ち上がりに、S’ESPではないかとあるところでは噂が流れている。
 まああながち間違いではない噂である。

「ただえさえお前は無能力者だと周りは認知している。それがどういうことかわかるな?」

 はい、と答え整備をする手を止めた。
 ここはESP学園。俺のようなS’ESPの所属するようなところではない。
 なぜ俺がここにいるのか、それは分からないが、郷にいては郷に従えだ。

「極力あのような戦闘は避けようと思います」

 いくら戦った相手の意識喪失を待っていたとは言え、一人の戦士としてはあってはならない戦闘だ。
 わかってはいたが、畑井ゴウとの根競べのような気がしていて、あの時の俺はどうかしていた。

「わかっているならそれでいい。いつも言っていたが、分が悪いと思ったならば引いてもいいのだ」

 前かがみになり、俺の顔をじっとみつめて彼女はそう告げる。
 FPSでも引くことを覚えろカスと、チームメンバーにも言われていたこ
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