第二十話
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てば、敗者復活のトーナメントに組まれることができる。
そんな戦った彼らのためにも、俺はやらなければならないと、改めて身を引き締める。
それが今俺にできることだ。
そして、絶対に成し遂げるんだ。
決意を新たに、ランク祭会場のドアを開ける。
開けたと同時に、凄まじい人だかりがあった。
盾田剣士戦と同じくらいには、人数が埋まっていたからだ。
俺がここに来る前に、決戦があったということもあるためだろう。
本日敗者復活戦、最終本場2回戦目ということもあり、会場の人数を高い位置で一望する。
次の俺の戦いを楽しみにしているんだろうか? それはさすがに自意識過剰か……
それほどまでに関心を持ってくれていることに、心の中で感謝をして、待合室の裏手の方へと歩いていく。
ああそうか今日は敗者復活戦最終日だからな……
そう思いながら丁字路を抜けると、選手待合室の前のドアで剣先生が待っていた。
ドアによっかかりながら、不快考え事をしているのか、煙草を咥えながら遠くを眺めるようにして地面を見ている。
そんな彼女に声をかけた。
「こんにちは先生、こんなところでどうしたんですか?」
そんな質問を投げかる、それと同時にタバコの灰が、彼女の服に落ち、風に乗って地へと飛ばされる。
「おう、タスクか。お前を待っていてな…… 話があるから中で話さないか?」
そう返すと、靴の裏で煙草の先端にある火を消す。
消した煙草をポケットの中に入れると、待合室の中へと右手の親指で指した。
「うっす」
二人は待合室の中へと入った。
中にある時計を見ると、戦闘開始まであと50分もある。
剣先生は、二つの椅子が向かい合っている、入ってきたドアが近い椅子の方へと腰かけた。
話は10分ほどでいいかと考え、愛銃のSIG SAUER P228 XX?ダブルクロス?の整備を机に置いて始める。
「ここもあまり変わらんな」
彼女はその待合室を一望して、俺の方を見た。
そうこのESP学園の元は、この島にあった中学を取り壊して新たに整備された学校だ。
彼女は、そこの学校の生徒であったらしい、二人で訓練をしていた際に話してくれた。
もとは柔道部の部室だったらしく、このような待合室に変えたと言っていた。
島の住人は、機関がESP学園を作るために、都会へと移住させたらしい。
「そういえば話って何ですか」
そんなことを聞きながら、特注のフォーミングボアクリーナーを銃身の中へと軽く噴射させて中を洗浄する。
「まずは…… そうだな。よくここまでこれた、さすがは私の教え子だな」
手を腰に掛け、どんなもんだと胸を張っていた。
「まだ敗者復活戦です
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