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最弱能力者の英雄譚 〜二丁拳銃使いのFランカー〜
第十六話
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 早朝、5時半。窓から見る空は、淡い青色になっていてこれから朝を迎えようとしていた。
 いつもより目覚めが良いのか、起きたばかりだというのに視界が綺麗だ。
 ベットを椅子のようにして腰かけると、ベットに寝ているマイの寝顔を見る。
 マイを起こせまいと、ゆっくりとランニング用のトレーナーに着替えた。
 腕にデジタル時計をはめて、毎日のようにこなしている朝ランを始める。

 再生された肉体はどうなっているのか。
 それは、この14日間で完全ではないが把握することができた。
 腕が無くなる前と頃と比べて”骨の髄まで”変わらない。
 それは文字通りでもあり、意味通りでもある。
 無くなる前の肉体の状況なんてのは、詳しくなんて覚えてないけど、それでも以前とは変わらないと実感できる。
 俺が、実際に肉体を通して体験をしているからこんなことが言えるんだろう。
 本当に”能力”というものは、この世のものとは思えない力だと身を持って実感している。
 それと同時に俺の対価はなんだろうかと疑問が生まれた。
 そうこう考えながら走っていると、AM7時になっていた。

 家の前に付くと、何かの揚げている匂いが鼻についてくるのが分かった。
 ぎゅるると自身の腹の音を聞きながら、今日の朝食は何だろうかと考えてみた。
 そして、運動後の汗だくな額を首にかけてあったタオルで拭い、家のドアを開けた。

「タスク兄さん、おかえり!」

 玄関の近くの台所でユウが調理をしていた。
 ドアを開けて俺に気づいたのか、お玉で魔法をかけるように俺の方に向けて、あいさつをする。

「おお、またカツ丼作ってくれるのか? おいしそうないい匂いじゃん」

 彼女の手元にあるパン粉の焦げチリと、漂っている匂いでカツと分かった。
 左には、フライパンでカツとたまごを混ぜる過程に入っていた。

「あと少しでできますよ、んっ! 汗くさいので風呂に入ってきてください!!」

 ういういと、返事を返して上着を脱ぎながら風呂へと向かう。
 ガラガラガラと扉を開けた。

「ひゃっ!!」 

 マ、マイが着替えをしていた。
 新品のブラジャーは、ふちが赤色で覆ってあり、胸を包むんでいる部分は、マイの大きな胸を引き立てる清楚な白で、17歳という絶妙なあどけなさを演出させていた。
 花柄は、両方の中心から開花させたように、螺旋状にきれいに配列させていて、おういえあ、たまらねえぜ。
 朝からいいものを見せてもらったぞ。

「ご、ごめん。いると思ってなくて……」

 すぐさま脳裏にこの情景をインプットして、急いで風呂場のドアを閉める。
 鼻の下が伸びているんじゃないだろうかと自分を客観視しながら、ニヤついていた。
 だれか鏡をよこせ、この気持ち
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