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最弱能力者の英雄譚 〜二丁拳銃使いのFランカー〜
第十話
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僕なら大丈夫ですよ。不格好になると思いますが勝ってみせます」

 そっぽを見る彼女を見ながら話した。

「勝って僕なりのダサい勇姿を師匠であるあなたに見せたいと思っています。そして目標に少しでも近づく、それが剣先生への僕なりの恩返しです」

 どんなに不格好でも俺は目標のためになら耐えられるだろうと思う。
 だから……

「お前……」

 しばらく彼女は俺を見ていた。その顔は感動しているようにも見える。
 こうも続ける。

「本当にこの3ヶ月間で変わったんだな…… このドリチン野郎」

 彼女は精一杯の笑顔を見せると、俺の頭を左腕の肘で締めげんこつで頭をグリグリする。
 ドリチン野郎は全く関係がないでしょ!!

「痛い痛いですって」

 横には大きな乳袋があったが、頭のグリグリの痛さで意識が乳袋には行かなかった。

「はやく奥へと行きましょう先生」




 なんやかんやありながら二人は地下の研究所のようなところに付いた。
 大きな穴に沿うような右に付けられた階段を降り、下の方へと進んでいく。
 すると右に洞窟のような穴がありその中に研究所があるのだ。
 ちなみに階段はまだ奥の下の方へと続いている。
 剣先生はまたもやカードキーを入れると、今度は音声認識のよう……
 いやこれは誰かに連絡をしている。

「おじいさん久しぶりだな……。今日は武器を依頼しにきた……。そうだ、私のお気に入りの生徒だ……。ああ名前は佐部佑……。じいさんタスクに合いたがっていただろう」

 と彼女と中にいる人の会話を聞く。
 剣先生も俺以外の男性と話すような人なんだなと彼女の一面を見た。
 まあ俺以外の男子生徒と話すような時もあるけども。
 プシューと音がなり、二人は中の方へと入った。

「お前が佐部佑か……」

 ドアが開くと出待ちをしてるように70代くらいのおじいさんが正面に立っていた。

「はい、えっと……」

「そういえば紹介はまだだったな。この人はリットナー博士」

 剣先生はおじいさんを紹介した。

「よろしくお願いしますリットナー博士」

 何がよろしくなのか自分でも分からない。
 彼はどんなことをしているか分からないからな。
 しかし、リットナー博士という名前からして外国系の人と思うが、この人は純正の日本爺さんである。
 まあ日系という可能性も捨てなくもない。

「そこに掛けたまえ」

 少し奥の方へ行くとテーブルとソファーが置かれていた。二人して座る。
 辺りはチリゴミだらけで、お世辞でも綺麗と言えるほどではない。
 二人して千鳥足になりながら座る。

「ほれ」

 おじいさんは3人分のお茶を淹れると、俺と剣先生が座っている正面のソファ
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