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最弱能力者の英雄譚 〜二丁拳銃使いのFランカー〜
第一話
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があるため、ここに所属するということになったのだ。
 俺はここに入ってくるのが13歳と、普通よりも3年遅れて入ってきた。
 ちなみにその理由は、ロストシティ―(おいおい説明する)の生き残りであるため、登録時間が通常よりも遅くなったと、この前の書類に書いてあった。
 まあ特に気にすることでもないと自分でも頭の片隅で整理している。
 ここにいる奴らも同じで、10歳までの過去の記憶が”無い”からだ。

「でも先生、だからといって俺の補修までしなくていいでしょう。レポートくらい図書館で書けるし」

 こんなことでわざわざ先生の時間を使う必要はないなと思ってしまった。
 なにより、俺は授業が大嫌いなのだ。
 大体の時間は、徹夜でゲームをした睡眠に使っているし、どうせ将来は使わないような無駄な知識だろうと思うからだ。
 そんな不真面目なことを考えていると、目の前にいた彼女の手から凄まじい速さで何かが飛び出した。

「……黙らんか。舐め腐った態度をしおって」

 気づいた時には、スタンガンのような物が彼女の手から飛び出してきた。耳の横でビリビリと音を立てる。
 そんな彼女の早技に冷や汗をかいてしまう。
 彼女はESP教育補佐を務めている対ESPのスペシャリストだ。対人戦闘においては、彼女の右に出るものはいないという。この前の授業では、右ストレートを腹にくらわされた。
 指導をしている他の生徒の見せしめに、非力である俺を殴る先生なのだ。
 だが、俺のような底辺の人間にかまうような心優しい先生でもある。

「は、はひッ!」

 その言葉と共に、椅子から腰が引けるように、俺は引っ込んだ。
 すると室内で気まずい空気が流れ、胃が痛くなるような沈黙が流れる。

「お前はなあ、課題を出さない、実技ができない、おまけに仲のいい者はいない。こんな不良と陰キャの中途半端な奴が、私は大嫌いだ」

 かけっこのよーいドンの合図ではないが、剣先生による怒涛の罵倒を浴びた。
 うー。心が痛い。
 いやキッツい。見た目通りに、この先生はハッキリものを言う人だ。
 ドMにはお似合いの先生だろうが、あいにく俺はそんな体質ではない。

「とにかくだ佑、せっかくお前のような残念人間の相手をしているのだ。少しは感謝しろ」

 俺の顔を見ると、言い過ぎたと自覚したのか、反省をしたような顔で斜め下に視線をずらし、正面へと帰っていく。

「さすがに、ふざけてました。ごめんなさい」

 と謝罪の言葉をぽつりと告げた。
 たしかに、彼女の貴重な休みを使ってこの落ちこぼれの俺に授業を開いているのだ。
 自分の心のない態度、言葉に虫酸が走る。
 すると彼女の顔はクルっとこちらを向き。

「ジョークだよおおおんだ!!」

 ドッキリ大
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