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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
父を訪ねて数ページ
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いでしょ。それより私の事は陛下と呼びなさい!貴方、一介の兵士なのよ!貴方が身分隠して兵士になるって言ったんでしょ!自分でバラしてどうすんのよ!」
何か、ちょ〜不機嫌ね…お母様…
「す、済みません。王妃陛下」
「お兄様怒られちゃったね。元気出して」
こうやって男は女に騙されるのね…
「マリーもお兄様と呼んではダメよ!コイツはただの下っ端兵士よ!」
ぷふー!!王子なのに下っ端だって!
「はいお母様。よろしくね、下っ端さん」
「さて、そんな事より…状況を詳しく説明して下さい」



「……と言う訳で、気付いた時には国王陛下は本に吸い込まれてました…」
何と!?
流石はファンタジー世界!
お兄様きっと、あの本を燃やしたいんだろうな…

「その本には、その後誰も手を付けて無いのね?」
「はい。吸い込まれたく無いですから…」
不機嫌お母様とビクビクお兄様で、話は進んで行く…
「あ!ちょっと…母さ……陛下!不用意に触っては危険です!」
「触らなきゃ調べられないでしょ!雁首並べて唸ってても、リュカは戻って来ないのよ!」
ペラペラとページを捲り本を調べるお母様…
「何これ!?殆ど白紙じゃない!」
「はい。国王陛下もその事に憤慨しておりました」
「で、リュカは勝手にタイトルを書き換えたのね…」
私もお母様の横から本を眺めてみる…其処にはお父様が書いた『そして現実へ…』の文字が…
お父様って意外と字が綺麗なんですよ。
字と見た目は本当に素敵です!

お母様は何度もタイトルと本文を読み繰り返す…
何か気になる事でも?
「母さん…失礼…王妃陛下。国王陛下はタイトルの続きページには何も書かれて無いと、憤慨してました…ですが、今この本には内容が書かれてます。中途半端ではありますが…」
「良い所に気付いたわね。さっきから見てるけど、少しずつ文字が増えているわ…この本!」
「え!?それって…」
「そうよ。今まさに物語が進行中なのよ。そして進行させているのが…リュカ…」
それは驚愕の事実である!
お父様は本に吸い込まれ、その本の中で物語を紡ぎ出している…
「読んでご覧なさい。登場した人物の描写を…」
「確かに…この口調もあの人らしい…」
このチャラさ…間違いなく、あのアホだ!

「でも…それなら心配する必要は無いのでは?この物語が完結すれば、戻って来ると思いますが…」
「貴方はこの物語の結末を知ってるの?」
えっと…当初のタイトルは『そして伝説へ…』だったわね………それってもしかしてドラクエ3!?
私は再度本文を読み返す…
其処には確かに『アリアハン』の文字が!?
間違いないわ!この世界ってドラクエ3よ!
いいなぁ〜……私もラーミアに乗りた〜い!!
「では救出しないと!」
オジロン様が声を
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