最終章:無限の可能性
第265話「天巫女の本領」
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orites《プリュイ・デ・メテオリーツ》”
巨大な魔法陣を展開。
術式を“支配”する暇も与えず、祈りを極光として放つ。
それも一つではない。
生命の祈りは一つの極光に収まらず、正しく流星群のようにいくつにも分かれる。
雨霰と神達へ極光が襲い掛かる。
「ぐっ、ぉおおおおっ!!」
「甘いよ!」
その魔法は長時間行使できない。“支配”されてしまうからだ。
早々に術式を破棄し……そこを、敵を突いてきた。
転移と共に肉薄し、理力の武器を振るう。
だが、司をそれを読んでおり、シュラインで弾き飛ばし、返しの一撃で切り裂いて弾き飛ばした。
「(全部、捌く!)」
―――“Virage Lame”
さらに次々と“天使”が襲い掛かり、司はそれを迎え撃つ。
自分の周りを大きく旋回させるように、魔力弾を放ち、それを抜けてきた“天使”を先ほどと同じように撃退する。
「こいつはどうする?」
「ッ―――!?」
直後、司を囲うように極光が出現する。
司からすれば、あまりにも唐突過ぎた。
「(展開が速過ぎる!?何が……!?)」
辛うじて転移で躱すが、またもや攻撃に囲まれる。
その時点で、完全に転移で逃げ回る羽目になる。
それも時間の問題……否、もう遅い。
「っづ、ぁ……!?」
ついに転移が間に合わず、攻撃が直撃した。
幸い、祈りの力を防御に変えていたため、致命傷にはなっていない。
しかし、状況を打破しなければこのまま負ける。
「(展開が速いどころの話じゃない!元々理力が万能な事を差し引いても、私が気づいた時には、既に攻撃が目の前に来ている!)」
そう。展開が一瞬なまでならばまだわかる。
だが、司が気づいた時点で既に攻撃が迫っている。
「(まるで、時間を飛ばしたような……ッ、そういう事……!)」
思考の途中で、何をしたのか理解する。
つまり、時間を“支配”したのだ。
尤も、今の状況では自分以外の全ての時間を“支配”とまではいかない。
それでも、司の時間を止める程度には“支配”できたのだ。
「……むしろ、今までそれをしてくる神がいなかった事が驚きだね」
守りを固め、攻撃を防ぎつつ司は呟く。
最早、回避は不可能に近い状態だ。
衝撃等も守りを貫いて司を傷つけている。
このままでは敗北する……そのはずなのに、司は落ち着いていた。
「地に瞬く、生命の祈りよ……」
司を守る障壁が破られ、その度に張りなおす。
その間にも、何度も司の時を止められ、猛攻を受
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