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おっちょこちょいのかよちゃん
79 凶暴な小学生
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 そして、本当に三河口は県内の少年院に送られた。ここには万引きや置き引きなどの盗みをしたり、傷害事件を起こしたりなどした少年少女が集まっていた。三河口は社会復帰していけるのか不安に思いながらも矯正訓練を受ける事となった。兎に角感情的になる事を抑えよう、あんな恐ろしい能力(ちから)は封印しようと自分自身も努力した。そんな時、ある人物が面会に来た。なんと清水に住んでいる叔母だった。
「健ちゃん、元気にしてる?」
「叔母さん・・・。はい」
「あのね、健ちゃんが少年院(ここ)に出たらウチで引き取ろうと思ってね。今の家に帰ったって辛いんじゃないかって思ったんよ」
「は、はい・・・」
「大丈夫よ。ありは家をでちゃうけど、さりがまだいるし、さりも喜ぶよ」
「はい、ありがとうございます」
 三河口は兎に角叔母に恩に着るしかなかった。
(これで、俺は辛い思いをしなくていいのだろうか・・・)
 三河口は院内の少年少女とは特にトラブルは起こさなかった。そして出所する時には、中学生になる前となっていた。家に戻って実の家族と別れる事にはあまり寂しさを感じなかった。寧ろもう戻りたくないと思った。引っ越しは叔母が家に来て手伝ってくれたという。

 そして三河口健は中学生からは清水市での生活となったのである。
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