ターン35 家紋町の戦い(前)
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かも600が300って、話にならないな?」
「……話にならないのはどちらの方か、今この場で教えてあげますよ。私の場に他のE・HEROが存在するとき、クノスぺは相手プレイヤーにダイレクトアタックができます。そしてその伏せカードがメタルフォーゼ・カウンターなことはもうわかっているんです!バトル、クノスぺで攻撃……そして手札から、先ほどサーチしたオネスティ・ネオスの効果を発動!このカードを捨てることで、私のHERO1体の攻撃力を1ターンの間だけ2500アップさせます!」
「な、なんだと!?」
E・HERO クノスぺ 攻300→2800→男(直接攻撃)
男 LP4000→1200
天使の翼を生やしたクノスぺが天井すれすれまで飛び、一気に向きを変えてゴルドライバーの頭上を跳び越す滑空からのフライングパンチを決める。衝撃のあまりよろめく男を殴りつけた勢いでその後ろまで飛んで言ったクノスぺが、空中で翼を羽ばたかせることなくぐるりと向きを変えた。その狙いは当然、かがみこんでせき込む男の無防備な背中。蕾の拳が空を切る音に気がついて振り返った時にはすでに遅く、最後に見開かれた目には衝撃と恐怖がはっきりと映っていた。
「クノスぺは相手に戦闘ダメージを与えるたびに、攻撃力を100アップさせ守備力を100ダウンさせます。続けて連撃です、クノスぺ!」
E・HERO クノスぺ 攻2800→2900 守1000→900
E・HERO クノスぺ 攻2900→男(直接攻撃)
男 LP1200→0
「こんな……子供に……」
小物感あふれる捨て台詞と共に気を失った男がその場に倒れて、そのフィールドに存在していた5枚のカードがすべて消えていく。さすがにワンターンキルによって多少は疲れたのか肩で息をしながらも、少女がしっかりともう1人の男に向かって本人なりに精一杯に悪そうな笑みを浮かべてみせる。どれほどの効果があったかと問われれば、せいぜいが子犬の威嚇程度の役にしかたたなかっただろうが。
そしてターンが終わることにより、クノスぺに生えた天使の翼が消えていく。
「子供だからって、甘く見ないでくださいね。さあ、これで残ったのはあなた1人ですよ!」
E・HERO クノスぺ 攻2900→3000→800 守900→800
「なるほど、な。まあそこで倒れてるやつも大したデュエリストではなかったわけだし、私も戦力にカウントしてはいなかった、が……ともあれ敬意を表して、その忠告は受け取っておこう」
平然と返した男が、3人目のプレイヤーとしてカードを引く。しかしその言葉を正直に受け取るならば、たった今のワンターンキルを見ていてなおこの男は2人の少女を同時に相手取り、そして勝つつもりだというのだろうか。その瞳に迷いなく、引いたば
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