第百六十四話 土佐沖にてその六
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「とにかくどんなお酒を幾ら飲んでもよ」
「酔わんねんな」
「この前ウイスキーをね」
この酒をというのだ。
「ロックでぐいぐい、ボトル七本をね」
「ウイスキーをかいな」
「空けたのよ」
「それは凄いな」
「八条町は十五歳からお酒を飲めて」
八条学園のあるこの町はというのだ、神戸市長田区にある。ただしかなりの面積なので八条区と呼ぶ人もいる。
「あたい達も綾乃ちゃんも飲めるけれど」
「さっき話した合宿の時なんかな」
ルルフォはその時の話をした。
「普段おしとやかな大和撫子がな」
「碧ちゃんじゃないわよね」
「あれは肉食や」
アレンカールに苦笑いで返した。
「撫子やなくてな」
「そっちの娘ね」
「他の、普通の日本の女の子や」
こちらだというのだ。
「軽音楽部の二年の娘やったか」
「その娘がなのね」
「浴衣姿であぐらかいて一升瓶ラッパ飲みしてたわ」
江田島での合宿の時にというのだ。
「宴会の場で」
「牡蠣食べ放題の時ね」
「その時にな」
「お酒も飲み放題やったから」
「そうして飲んでる娘がいて」
ルルフォはさらに話した。
「浴衣のとこから胸が見えて」
「そうそう、浴衣ってすぐにはだけるのよね」
「もうちょっと油断したら」
シャーデーは目を閉じて気恥ずかしそうに述べた。
「脚も下着も見えて」
「そうなるわね」
「あれは色っぽい服らしいけど」
「油断したらすぐに見える服ね」
「寝ると朝起きたら皆物凄い格好になってるから」
「そうそう、下着丸見えでね」
アレンカールは男から見た目で話した。
「凄いことになってるわね」
「あれは恥ずかしいわ」
「中々着られるものやないわね」
「ほんまにな」
「そうね、それで綾乃ちゃんは」
その彼女の話をまたした。
「ウイスキーでもね」
「ボトル七本をやな」
「もうぐいぐい飲んでね」
それでとだ、今度はインペルに話した。
「二時間位でよ」
「それだけ空けたんやな」
「そうなのよ」
「凄いな」
「他にはスピリチュアルもね」
この酒もというのだ、アルコール度九十七パーセントという最早アルコールと言っていい恐ろしい酒だ。
「普通にね」
「飲むんやな」
「平気なお顔でね」
「化けもんみたいやな」
「お酒の強さはエカチェリーナちゃんやタゴール君も凄いけど」
「あの娘もやな」
「無茶苦茶なものがあるわ、つまり三極星は皆酒豪なのよ」
三人共、というのだ。
「ほんまにね」
「そうやねんな」
「戦が終わったらお酒解禁で」
それでというのだ。
「綾乃ちゃんも仲間になるから」
「その時にやな」
「飲むとええわよ」
「どれだけ飲むかわかるか」
「そうしたらね」
「そうなんやな」
「あのお酒
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