第百六十四話 土佐沖にてその五
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「ほんまに変わるわよ、それでお酒もね」
「飲めるんやね」
「戦が終わったらね」
「それも楽しみやな」
ルルフォは笑って言ってきた。
「テキーラにワインにビールに」
「色々飲みたいのね」
「戦に勝って」
日本とのそれにというのだ。
「もうその日は記憶がなくなるまで飲むわ」
「暴れるのは駄目よ」
「わかってる、というか星のモンで酒乱おるか?」
「碧ちゃんには気をつけるのよ」
要するに彼女が酒乱だというのだ。
「酔ったら普段以上に迫ってくるから」
「あれ以上にかいな」
「もう婿にならぬかで初夜のお話でね」
まさに普段から言っていることがその普段以上の勢いになるというのだ、アレンカールは苦笑いで話した。
「上だの下だの後ろからだの」
「赤裸々過ぎるやろ」
ルルフォも話を聞いて引いた顔になった。
「それはまた」
「油断したら既成事実狙ってくるわよ」
「ほんまかいなと言いたいけどな」
「ほんまよ」
アレンカールの返事は事実だというものだった。
「一年の時の夏休みの合宿でね」
「ああ、複数の部活が江田島で一緒にやるな」
「あそこで飲んでいて」
それでというのだ。
「その時の二年の人に迫っていてね」
「寝室にかい」
「引き込もうとしてたのよ」
「そのまま引き込まれてもええとも思うが」
とはいってもゴーディマーの返事は肯定的な響きはなかった。
「けどな」
「ええ、雰囲気がないでしょ」
「全くな」
「それで誰もね」
「乗らんな」
「その二年の人も何とか浴衣を脱がされてもボクサーパンツ一枚で逃げたわ」
「ヤられるところやったな」
ゴーディマーはすぐにそこまで察した。
「そやったな」
「ええ、危ないところだったわ」
「ほんまの酒乱やねんな」
「ちなみに一度でもね」
「そうなったらやな」
「人生決まるわよ」
アレンカールの返事は真顔のものだった。
「まさにね」
「そういうことやな」
「それは嫌でしょ」
「国に帰って」
ゴーディマーは自分の考えを以て答えた。
「そこで結婚して家庭持ちたいわ」
「お仕事もよね」
「その考えや」
「殆どの人がそうね、だからね」
「それでやな」
「二年の人も逃げたのよ」
碧の魔の手からというのだ。
「もう碧ちゃん浴衣はだけさせて凄かったけど」
「下着は見えてなかったやろ」
「幸いなことにね、けれどわかるでしょ」
「ああ、酒乱やねんな」
「多分太平洋と地下世界で一番のね」
酒乱、それだというのだ。
「だから気をつけてね」
「わかったわ」
「あと綾乃ちゃん凄いから」
アレンカールは今度は彼女の話をした。
「桁外れの酒豪よ」
「幾ら飲んでも酔うことないな」
「それこそ幾ら飲んでもね」
「酔
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