第百六十四話 土佐沖にてその四
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「そやからね」
「結局どの勢力が統一してもやな」
「棟梁が誰かだけで」
「変わらんかったか」
「別に悪政敷く訳じゃないでしょ」
「悪政というか暴政というか」
ゴーディマーは笑って話した。
「腐りきった独裁政治やな」
「ええ、北朝鮮みたいなね」
「あとアフリカによくおるタイプやな」
「ボサカ一世とかね、中南米にも結構出たのよね。今の我が国の大統領も大概だけれど」
アレンカールは自分の国の話もした。
「大切な何かが最初からない様な」
「そうした政はやな」
「あたい達するつもりないしあそこまでしくじる様な」
そうしたというのだ。
「無能でもないでしょ」
「少なくともそっちの世界ではな」
「そやからね、結局のところね」
「どの勢力が統一しても」
「政は変わらへんわ、人も一緒やし」
強いて言うなら棟梁が誰かという問題だけだというのだ。
「やることもね」
「同じやな」
「おおよそね、戦が終わったら皆仲間よ」
これまで覇権を争ってきた面々は誰もがというのだ。
「昨日の敵は今日の友よ」
「その言葉通りに」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「あたい達はね」
「やることも同じやな」
インペルが応えた。
「おおよそにしても」
「もう政の仕組みは太宰ちゃんの出したものにね」
「おおよそ添っていくな」
「もう政は太宰ちゃんよ」
何といってもというのだ。
「政治力はダントツでね」
「実際に結果出してるしな」
「日本の内政が万全なのは何故か」
「太宰が宰相として仕切ってるからやな」
「まさにそれでよ」
だからだというのだ。
「もうね」
「政のことはやな」
「あの子に任せるわ」
「仕組みについても」
「あの子のことやからもう考えていて」
「紫に出してるか」
「そうだと思うわ」
こうインペルに出した。
「そやから戦が終わったら」
「早速やな」
「政がはじまるわよ」
そうなるというのだ。
「統一されてね」
「その後は暫く政に専念やね」
シャーデーは考える顔で述べた。
「そっちにかかりきりで」
「国家を発展させていくわよ」
「そうなるんやね」
「多分明治維新みたいにね」
「一気に近代化して」
「国が根本から変わるみたいなね」
もうそれこそという言葉だった。
「まさに」
「そんな風になるんやね」
「そうなるわ、そして結構な歳月かけて発展して」
「それからやな」
「戦となるわよ、まあ相手はね」
「欧州か枢軸やね」
「枢軸の方が先ね、しかし」
ここでアレンカールはこうも言った。
「本当にこの戦の後は当分政ね」
「矛を収めて」
「そうなるわね」
「そっちも一変するってことやね」
「今は戦のことばかり考えてる
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