偽・新約篇
第2章
アイツのいない世界《後篇》
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るたまにお姉さんみたいな後輩で友達。
初春さん。いつも気遣ってくれてたよね。たまに黒いけどかわいい後輩で私の友達
寮監。怒られるの(制裁)は勘弁だったけど、なにかあったときは黒子の次くらいに気付いてくれた人、おねえちゃんみたいに思ってる人。
黄泉川さん。訓練の時は容赦ないけどそれは私のためだってわかるんだ。私の師匠でママとは違う“母親”を感じさせてくれる人。
みんな…みんなありがとう。そしてごめんなさい。
「報酬をもらうわ、私が願うのは――」
私にとっての一番に居着いちゃった奴に会うためにみんなの手を振り切ってでも行ってしまう私を許してください。
「――上条当麻と会うこと」
『了承』
言い終わると同時に“世界”が美琴を包み込み、その願いを叶えるために形を変えていく。
その変容だんだんと収束していきそれが治まるころ――この世界から御坂美琴は消失した。
その直前
「御坂さん!!」
佐天さんの力強いけど涙ぐんだ声と
「みざがざぁん…」
初春さんの泣きじゃくった声と
「御坂!!」
いつもは聞かないような焦ったような寮監の声と
「御坂!!」
叫び声に近いような黄泉川さんの声と
「お姉さま!!」
涙声で必死に私の名前を呼ぶ黒子の声を聞いた気がした。
そして変容が治まったあとその場には誰もいなかったかのような静寂が広がっていた。
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