77 エレーヌの羽衣
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いください。それでは」
エレーヌは去った。奏子は手に持った羽衣をどうしようか迷う。
「この羽衣、どうしよう・・・」
「エレーヌは君を選んだんだから、君が持っておくといいよ」
「う、うん」
「俺達ももしかしたら徳林さんを頼りにするかもしれない。じゃあ、また何かあったら協力しないか?」
濃藤は提案を持ちかけた。
「そうだね」
皆は帰って行った。
響は帰宅の為に新幹線に乗車していた。
(あの野郎・・・。本当に成長したのか・・・?)
いずれにせよ彼にとって忌まわしい弟である事には変わらない。
石松とエレーヌは再合流した。
「それでは私はあちらの世へ戻りましてウローレンスとイマヌエルに報告していきます」
「ああ、気を付けてな」
エレーヌは石松から離れた。
(奴らめ、勢いを増しおって・・・!!)
石松は更なる戦いの激化に心臓の鼓動を強めた。
かよ子は家に着いた。
「それじゃ、私は今回の事を電話で娘達にも伝えておくわ」
「それがいいわね。さようなら」
皆はそれぞれの家に入った。
「かよ子、東京のりえちゃんにも手紙で伝えたほうがいいわよ」
「うん、そうだね」
かよ子は東京の杯の所持者に手紙を書こうとする。
りえちゃんへ
この前隣に住んでるお兄さんが通ってる高校の文化祭に行ったら、日本赤軍が攻めてきました。杖は奪われずに済んだけど、今後が心配です。そちらは何か変わった事はありませんか?では、さようなら。
山田かよ子
かよ子は手紙を書き終えた。
(そういえば、藤木君と笹山さん、どんな話してたんだろう・・・?)
かよ子は藤木にとって最高の思い出だったか、それとも最悪の思い出だったか、今のかよ子にはまだ知らなかった。
そして、戦いが激しくなると共に、時は進んでいく。
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