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おっちょこちょいのかよちゃん
77 エレーヌの羽衣
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私も少し驚いたんだけど、藤木君は、本当に、私の事、好きなの・・・?」
「え?あ・・・」
 藤木は返答に詰まる。ここで本当の事を伝えたらどうなるか。本当に自分の気持ちを受け入れてくれるのだろうか。それとも、振られるか。
「実は、僕・・・、き、君の事が・・・、す、す、・・・」
「え?」
「好きなんだ・・・!!」
 藤木は自爆覚悟で言った。
「そうだったのね・・・」
「笹山さん・・・」
「だから、私と文化祭楽しみたかったのね」
「うん、でも、空回りばっかりだったよ。いいとこ見せられなくて」
「ううん、そんな事気にしてないわ。最後は大変だったけど、藤木君と楽しめて良かったわ」
「笹山さん・・・」
「じゃ、学校でね、またね!」
 笹山は両親と共に帰った。
(笹山さん・・・。ありがとう・・・。僕も楽しかったよ)
 藤木は今回の文化祭に来て良かったと感じるのであった。
(よおし、笹山さんにもっと仲良くなれるように頑張るぞ!!)
 藤木もまた帰っていくのであった。

 文化祭のテロの後始末も終わり、三河口のクラスメイト達は集合した。
「それじゃ、今日は色々大変な目に遭ったけど、焼鳥や唐揚げは順調に売れたし、皆帰って休もう!解散!!」
 皆は帰る。
「ミカワ」
 三河口は濃藤と北勢田に呼ばれた。
「今日、お前、大変だったよな。兄貴にやられて、それで今度はテロと来たし」
「でも、どうして兄貴に対して能力(ちから)を使わなかったんだ?」
「ああ、それは前はその能力を普通に使ってたけど、清水(ここ)に来てからは使うのを控えると決めたんだ。そのせいか、日本赤軍とか異世界の敵とかといった相手にしか使えなくなったんだろうね。でも、兄貴にやられた時は奏子ちゃんに救われたよ」
 傍で聞いていた奏子が照れた。
「い、いや、私は・・・」
「奏子ちゃん、俺達と一緒に変えるかい?」
「う、うん」
 三河口、濃藤、北勢田、そして奏子は校門を出る。その時だった。
「あ、貴方達、お待ちになって!」
 エレーヌが現れた。
「アンタ、確かエレーヌと言ったな」
「はい、貴方達、本日はお疲れ様でした。何とか『敵』の撃退に協力したお礼を申し上げたいのです。それで、徳林奏子さんでしたね、貴女は?」
「わ、私?」
「貴女は『武装の能力(ちから)』をお持ちでしたか・・・。私、貴女の今後の活躍に期待したく、こちらを差し上げたいと思います」
 エレーヌは奏子に帯のような物を差し出した。
「これは私がいる世界の羽衣です。この羽衣を身に纏えば飛行もでき、自分や守りたいものの対象を守りたいと思った時に相手の攻撃を防いでくれるものです。今後、日本赤軍や私達の敵との戦いもさらに激しさを増していきますのできっと役に立ってくれるでしょう。よくお考えになってお使
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