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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第107話
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ユミルに到着したリィン達はリィンの実家にいるシュバルツァー男爵夫妻に会いに向かった。



〜温泉郷ユミル・シュバルツァー男爵家〜



「父さん、母さん、ただいま戻りました。」

「よく帰ってきたな、リィン。それとエリゼとエリスも。」

「ええ…………特にエリスはこうして無事な姿を見せてくれて、本当によかった……」

リィンの言葉に対してシュバルツァー男爵は笑顔で迎え入れ、シュバルツァー男爵の言葉に頷いたルシア夫人はエリスを抱きしめた。

「母様……今まで心配をかけてしまい、申し訳ございませんでした。」

「ふふ、いいのですよ。貴女がこうして無事に帰ってきた……それだけで十分です。」

「そうだな……エリゼも内戦でのユミルの件以降色々と辛い立場だったろうに、今までよく耐えてくれたな。」

「いえ……エリスの件も含めて色々と苦難の連続だった兄様と比べれば、それ程ではありません。」

エリスに謝罪されたルシア夫人は微笑みながら答え、ルシア夫人の言葉に頷いたシュバルツァー男爵に労われたエリゼは静かな表情で答えた。そしてルシア夫人とエリスが離れる様子を見計らったセレーネは前に出て上品な仕草で挨拶をした。



「お元気そうで何よりですわ、テオ様、ルシア様。特にテオ様は内戦時の傷がすっかり治っているようで本当によかったですわ……」

「フフッ、これもセレーネ嬢が私にかけてくれた治癒魔術のお陰でもある。内戦に続いて今回の戦争でもリィン達を支えている事……心より感謝している。」

「特に今回の戦争はリィンと共にトールズの生徒として過ごしていたセレーネさんにとっても色々と辛い出来事があったのでしょう……私達でよければ、いつでも相談に乗りますので、遠慮なく相談してください。」

セレーネの挨拶に対して静かな笑みを浮かべて答えたシュバルツァー男爵はセレーネに感謝の言葉を送り、ルシア夫人はセレーネに気遣いの言葉をかけ

「……お心遣いありがとうございます。その時が訪れれば、遠慮なく相談させて頂きますわね。」

ルシア夫人の心遣いに対してセレーネは再び会釈をして答えた。そしてシュバルツァー男爵夫妻とセレーネの会話が途切れる所を見計らったアルフィンは前に出て上品にスカートを摘まみ上げてシュバルツァー男爵夫妻に挨拶をした。



「お久しぶりです、テオおじさま、ルシアおばさま。お二方ともお元気のご様子で何よりですわ。それと……わたくしの浅はかさにより、お二方の祖国であるメンフィル帝国とわたくしの祖国であったエレボニア帝国が戦争をする事になってしまい、深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした……!」

「姫様……」

頭を深く下げて謝罪する様子をアルフィンをミュゼ
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