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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第107話
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ステラの次に自己紹介をしたフォルデは軽く手を挙げた後苦笑しながら指摘した。

「貴方がフォルデ殿か。フフ……むしろその逆だ。素行の悪さはあくまで貴方の表層部分に過ぎない。その実、頭が切れ、気配りも利き、そして相当の腕利きだと聞いている。」

「おいおい……お世辞にしては、幾ら何でも持ち上げ過ぎじゃねぇか?」

「ハハ、そんなことはありませんよ。」

シュバルツァー男爵の言葉に対して苦笑したフォルデはリィンに視線を向け、視線を向けられたリィンは口元に笑みを浮かべて答えた。



「ミュゼ・イーグレットと申します。リィン少将閣下とエリス先輩には色々とお世話になりました。」

「ミュゼ君か。君の事情も聞いている。その歳で多くの重責を担う役目はさぞかし大変だろう。」

「いえ、リィン少将閣下が心の支えになってくれているので平気です。」

「あら、それはまた。」

「フウ……せめて、父様達の前でも遠慮して欲しかったのだけど。」

自己紹介をした後のシュバルツァー男爵の気遣いに対して答えたミュゼの答えにルシア夫人が興味ありげな表情を浮かべている中、エリスは呆れた表情で溜息を吐いた後ジト目でミュゼを見つめた。



「はは、エリスからも聞いてはいるがやはり只者ではないようだな。どうか、リィンとエリスのことをこれからもよろしく頼む。」

「はい。お任せください、”お父様”♪」

「どさくさに紛れてそんなことを言うなんて……本当に油断も隙もありませんね……」

シュバルツァー男爵の言葉に対して笑顔で答えたミュゼの答えを聞いたエリゼはジト目でミュゼを見つめた。そしてミュゼの自己紹介が終わるとクルトが自己紹介を始めた。

「クルト・ヴァンダールです。リィン少将閣下の指揮の下、日々研鑽を重ねております。」

「君が例の………ヴァンダール流には類稀なる双剣術の使い手か。優れた資質を持ちながらそれに甘んじず、誇示する様子もない。リィンかrまお聞いているが、その若さでは実に得難いことだ。」

「少し過大評価な気はしますが……」

「はは、決してそんなことはないさ。」

シュバルツァー男爵の高評価に対して気まずそうにしているクルトにリィンは口元に笑みを浮かべて指摘した。



「―――天使階級第六位、”能天使”ルシエルと申します。リィン少将には大恩があり、今回の戦争では”参謀”として我が智謀を……そして”天使”としての我が力をリィン少将の為に戦場で振るわせて頂いております。」

「ふふ、メンフィル帝国の本国――――――異世界には様々な種族が存在していて、私達の世界では伝承上の存在である”天使”も存在しているとは聞いているが……まさかその”天使”まで、リィンの為に力を貸してくれているとは。
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