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おっちょこちょいのかよちゃん
76 あと一歩のところで
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れてありがとうな」
「ああ、だが、お前らも一人とっ捕まえていい活躍だったぜ」
 大野は「義元」の活躍を賞賛した。
「じゃあ、また会ったら戦おうぜ、じゃあな!」
「うん!」
 組織「義元」は撤退した。
「ねえ、あの子達って誰なの?」
 笹山が質問する。
「隣町の学校の子だよ。前に色々あって友達になったんだ」
「へえ、山田さんって違う学校にも友達がいるのね」
「う、うん・・・」

 県警によって西川と山田は護送される。だが、パトカーは途中停車した。
「ちょっと、そこのお姉さん、車道を立ってちゃ危ないよ。どきなさい」
 西川と山田ははっとした。もしや、助け舟と・・・。
「どくのは貴方達の方よ」
「何!?」
 警官たちはまさかと思った。女性は剣を持っている。
「ハーグでも使われたこの『剣』を試させてもらうわ。フビライ、まずは奴等の意識を奪いなさい」
「アイヨ」
 その時、背後からモンゴル人のような衣装をして髭を生やした男性が現れた。
[脱魂]
 フビライはモンゴル語でそう唱えた。その時、警官達が次々と昏睡状態に陥り、フビライの手にボールのような物ができた。
「この人の達の魂はここにあるヨ。今だヨ」
「純、義昭。お疲れ様」
「房子総長・・・」
 西川は自身のリーダーに跪いた。
「申し訳ございません。杖の奪取は失敗しました」
「いえ、大丈夫です。それでも、もう一つの作戦は成功されました。それにハーグの事で折角奪還した義昭もまたすぐ逮捕されるなど私には我慢なりませんから。ね、義昭?」
「ああ、勿論です。西川、あれを取り出してやれ」
「へい」
 西川は義昭に言われてポケットの中の小型の機械を取り出した。ボイスレコーダーのようなものだった。
「流石は精密機械のメーカーの元従業員ですね」
「ああ、これで『奴』の実力を上手く研究・勉強に使えますよ」
「では、次は私の番ね」
 房子は剣を一振りした。パトカーは遠くへ吹き飛ばされた。
「これでいいわ。フビライ、私達が去ったら警察達の魂を元に戻しなさい。貴方達は私に掴まりなさい」
「アイヨ」
 西川と山田は房子に掴まり、房子は剣を一振りさせて風を起こし、その場から跳んで去った。
[脱魂]
 フビライはモンゴル語で再びそう唱えた。魂を元に戻された警官は一体何があったか分からなかった。
「では、私も戻るか・・・」
 と、その時、叫び声が聞こえた。
「こ、これは何だよ!?」
「あいつは何者でやんすか!?」
 フビライは四人の少年少女に姿を見られた。
「お前、異世界の人間だな!!」
 一人の少年がバズーカを取り出した。
「そちらこそ敵かネ?」
「お前こそ何者だ!?」
「私はフビライ。日本を今度こそ私のものにして貰うヨ!」
「何を!」
 一人は
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